野菜ソムリエ、北海道のまつのベジフルサポーターの福島陽子です。
前編では、むかわ町小坂農園のピンッと立った元気な「むかわのニラ」をご紹介させて頂きました。
土の状態に合わせた土作りや、天候に合わせたビニールハウスの温度調整、年間を通しての農作業など、美味しいニラを作るための農家さんの地道な努力を知りました。
今回取材で伺った小坂農園では、ニラのほかにも、雪のように真っ白でふわっとした甘みが特徴のお米「ゆきさやか」など、様々な農作物を作っています。
こちらのゆきさやかを使った塩糀や甘酒や自家製みそなどの加工品も自社工場で手作り。
この日も加工場では、農家のお母さん達による味噌の仕込み作業が行われていました。
「米糀の甘酒」を頂きました。ゆきさやかの米糀をつかい、むかわ沖から採取した海水でつくった漁師手づくりの海塩「華の潮」をつかった米糀の甘酒です。
商品は冷凍されているのですが、この少し溶け始めた甘酒をシャリシャリと頂くのも、小坂さんオススメの食べ方です。自然な甘みと旨みが濃厚!美味しく頂きました。
3月には純米酒「彩」(さやか)も発売されます。小坂農園のお米「ゆきさやか」を使用し、秋田県の阿櫻酒造が仕込んだ寒仕込純米酒です。昨年やっと実現した念願のプロジェクトだそうです。
小坂農園のお米「ゆきさやか」などの商品は、札幌マルヤマクラスの「円山精米所」や「千野米穀店 大丸札幌店」など道内で発売中です。「米糀の甘酒」はむかわ町観光協会オフィシャルショップでネット販売でもされています。
そんな素敵な取り組みを沢山されている小坂農園のニラ。新鮮なうちに美味しく頂きます。
ニラは、カロテン、ビタミンB₂、ビタミンC、カルシウムやカリウムが豊富。体を温める効果もあるので、冷え性の人にもオススメです。消化促進の効果もあるので、胃もたれにもよいとされています。根元の白い部分に香りの成分である硫化アリルが多く含まれているので、我が家では根元を切り落とさずに使います。
【ニラのおひたし】
材料
・ニラ 1束(100g)
・水 大さじ1・1/2
・めんつゆ 小さじ1
・削りがつお 少々
作り方
1.ニラは熱湯でさっとゆでて水にとり、水気をしぼって4cmに切ります。
※ 水の中でニラを束ねなおし、まとめると切りやすいです
2.器にニラを盛り、水とめんつゆを合わせてニラにかけ、削りがつおをのせます。
シンプルなおひたしは、小坂さんもオススメの食べ方。鮮やかな緑色が食欲をそそります。ゆでて頂くと匂いもあまり気にならず、ニラの旨みをそのまま味わえる食べ方です。
【ニラと豚肉のトマトパスタ】
相性抜群の豚肉と組み合わせたパスタにもチャレンジ。食欲をそそるニラの香り、豚肉と爽やかなトマトの酸味で、バランスのよい美味しいパスタが出来ました。
【ニラたっぷりの水餃子】
ふだんよりニラの量を増量してみました。熱々の水餃子で栄養たっぷりのニラを頂くと、とても体が温まります。北海道産筍としいたけ、海老も入って、歯ごたえもある水餃子です。
自然豊かな鵡川流域で育つむかわのニラ、そして小坂農園のお米「ゆきさやか」や農家のお母さんが作る加工品。むかわの食材を見かけましたら、ぜひ手に取ってみて下さいね。
野菜ソムリエ、北海道のまつのベジフルサポーターの福島陽子でした。