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皆様 こんにちは。
「秋田のうまいもん」
ベジフルサポーターの最上美貴子です。
先日紹介されていたまつの「幸せ野菜ボックス」お楽しみの中身には・・・「秋田のうまいもん」が仲間入り。その中に食用菊もありました。今回は、秋田でよく食べられている「食用菊」についてご紹介します。
菊を食べるのは、主に東北・新潟県なんだそうです。子供の頃から食べていて、全国的に食されているものだと思っていましたが・・・そうではないんですね。今の時期が最盛期。秋を感じさせてくれる野菜の1つです。食べ方の定番「おひたし」の作り方は・・・最初にガクから花びらを外します。
この作業は、子どもの頃よくお手伝いでやっていた事です。次に、鍋に水を入れて火にかけ、沸騰したら、酢を回し入れて菊を投入します。この酢がポイント。キレイな色に仕上げるためには、絶対必要です。
花びらが浮かび上がってくるので、菜箸でかき混ぜ、沈めながら火を通します。
花びらがしんなりしたら、ザルにあげて水で冷やします。これで、色止めが完了。
水気を絞って完成。盛り付けると、こんな感じです。
サクサクの食感と少々のほろ苦さ、香りの良さもたまりません。おひたしの他にも、和え物にしたり、甘酢漬けにしたり、お花のままで天ぷらも美味しいです。食用菊を使った漬け物もあります。発酵文化が発達している秋田県なので、様々なものがありますがひときわ目を引いて人気なのが「花ずし」。ナスと菊の間にもち米を詰め、辛子をのせ麹に漬けこんでいます。湯沢市の漬け物屋さんの商品です。
どうですか?キレイでしょ!菊の黄色、ナスの紺、唐辛子の赤、全部、素材が持った天然の色です。お土産に大人気との事でした。さて・・・秋田には、伝統野菜として県に認定されている食用菊があります。それが「湯沢菊」
この菊は、昭和20年代に在来の菊から食味の良いものを選抜、それが定着したのだそうです。夏ギクの早生品種で、8月から10月いっぱいがシーズン。サクサクな歯触りと香りの高さが特徴。ひときわ食感が良いのは、シーズン後半です。生産者が減ってしまいましたが、世代を超えて受け継がれています。次世代へと伝え、これからも守っていかなくてはならない「秋田の宝物」です。