一般的には「つくねいも」と呼ばれていますが、「丸芋」「伊勢芋」という呼び方も・・・秋田県では「やまのいも」と呼ばれ親しまれています。10月末頃に収穫し、11月から3月にかけて出回ります。熟成される事で旨みが出て、粘り、甘さが出てきます。これからが美味しい時期。オススメの食べ方は「とろろ飯」。ご飯がいくらでもイケちゃいます。やまのいもをすりおろして、すり鉢に移します。とにかく粘りがスゴイ。
醤油、みりんで味付けした出汁を少しずつ加えながらすり伸ばして・・・
これをご飯にかけて、青海苔をトッピング。食べ過ぎ注意の美味しさです。
やまのいもには、「アミラーゼ」という酵素が、豊富に含まれています。消化を促進し、胃腸機能を高めてくれる嬉しい効果が期待できます。また、粘り成分は胃壁の粘膜を保護してくれる働きが・・・。忘年会シーズンのこの時期、疲れた胃腸の救世主になってくれそう。その他、滋養強壮、疲労回復、更にはアンチエイジング効果も。栄養成分が優れており、中国では漢方薬として使われています。お次にご紹介する食べ方は、すりおろしたやまのいもをスプーン2本で一口大のだんごにして、沸騰した鍋のスープにポトリ。
つなぎ不要で、フワフワ~トロトロ~のつくねが楽しめます。
「やまのいも鍋」
仙北市で食べられている郷土料理です。具材はお好みで・・・スープも、味噌仕立てあり醤油ベースあり。
大館市では「大文字鍋」
これも、やまのいもを使った鍋ですが、「きりたんぽ鍋」と同じ出汁・具材で、きりたんぽの代わりにやまのいもを入れた鍋です。商標登録して、市をあげて消費拡大を目指しています。他にも、お好み焼きの生地に入れたり
海苔を巻いて揚げたり、ハンバーグ状に成形して両面をこんがり焼いても美味しいです。お料理のレパートリーも「煮る」「焼く」「揚げる」・・・と色々使えるんですよ。多忙な12月、やまのいもを食べてパワーアップ。エネルギッシュに年末を過ごして、元気に新年を迎えるために・・・秋田からイチオシでオススメの「やまのいも」をご紹介しました。