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佐賀県へ視察に訪れた松野社長。佐賀県川副町で「光樹(こうじゅ)とまと」という名のトマトを栽培されている江島政樹さんのハウスを訪ねました。
佐賀県のまつのベジフルサポーター・野菜ソムリエ・食育マイスターの前田成慧さんのレポートです。
「光樹とまと」はブランド名。サンロードという大玉品種で、甘みと酸味のバランスのよいトマトです。果肉が多くてゼリーの部分は少なく、エグ味や青臭さはありません。フルーツトマトのような甘味があり、トマト特有のうま味が濃く、とろけるような舌触り。
川副町は有明海に面した干拓地でもあり、豊富なミネラルが土に含まれています。さらに佐賀県の特別栽培(減化学肥料・減農薬)の認証も受け、安全・安心なトマトの栽培を目指しています。
質を落とさないため1月~6月の間しか収穫せず、本来の美味しさを求めて、太陽の光をたくさん浴びるように樹上でしっかりと熟してから収穫しています。収穫期が短いことに加え、樹の展開が遅いため、収穫は2日に1回。完熟になるまで日光を浴び、樹に結実している期間が長いことから、「光樹とまとは作りにくく、普通のトマトの約半分しか収量がありません」と江島さん。
美味しいトマトの生産のため、栄養と成長のバランスを考えて有機物を使った土づくりにもこだわっています。また、この地域は海岸を埋め立てて作った干拓地なので、塩分濃度が高い重粘土質(海底が隆起してできた土地)の土壌を地下水が通っており、トマトの吸水のほとんどが土壌の水分からなのも美味しさの秘訣。
「塩トマトのような育て方だ」と、松野社長は感心していました。土壌中の塩分濃度が高い土地で育つため、水分を吸収することができず、旨みがギュっと詰まったトマトになります。「光樹とまと」は、人工的でなく有明海の自然が生み出した塩トマトですね。
皮はしっかりしていますが、傷つきやすくて繊細な「光樹とまと」。糖度指標は10度ですが、糖度では測れない美味しさがあり、酸味とうま味があるのが特徴。「光樹」は厳しい選果基準をクリアしたものだけが名乗れるトマトなのです。
詳細はこちらをご覧ください。
http://www.koujutomato.jp/
「光樹とまと」の名前らしい、太陽の光をじっくりといっぱい浴びて光り輝くトマトたちに出会えました。