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みなさまこんにちは。
北海道のまつのベジフルサポーター、野菜ソムリエ上級プロ、6次産業化プランナーの田所かおりです。
北海道も雪解けが進み、地面に緑色がちらほら見られる季節になりました。これから山菜のシーズンに入る北海道。路地で栽培のギョウジャニンニクも収穫の時期を迎えています。
ギョウジャニンニク[Allium victorialis L .subsp .platyphyllum Hulten.]は、ユリ科の植物。行者大蒜とは、行者が食べるニンニクの意味で、別名キトピロ、キトビル。英語では、勝者の玉ねぎ「Victory onion」と呼ばれます。北海道や本州では近畿以北に分布し、山の沢沿いの斜面や林の中に生育している山菜です。
ギョウジャニンニクの成分:ニンニク独特の匂い成分で免疫力を強化が期待されるアリシンがニンニクよりも多く含まれています。さらに、ビタミンやミネラル分をまんべんなく含み、ネギ属のなかでも含量も高く、滋養強壮効果が期待できます。アイヌ語ではプクサと呼ばれ、アイヌの人々は、風邪、痔、産後に利用していたようです。
ギョウジャニンニクは、地面に出たばかりのものから若い葉を鎌などで根元から収穫します。北海道では早春ごろからお店に並び始めますが、葉がまだ開いていない棒状のものがトレイに10株程入ってラップをされた状態や、上の写真くらいの葉のおおきさ、開き具合で、直径3センチほどの束に輪ゴムなどで束ねられた状態で販売されています。ギョウジャニンニクはその名の通り、ニンニクの香りがします。葉は鮮やかなグリーンでツルツル。マットな質感ながら、水をはじきます。
夏になると、ネギ坊状の可愛らしい白っぽい花を咲かせます。
ギョウジャニンニクを使ったお料理をご紹介致します。ギョウジャニンニクは下処理として、はかまと呼ばれる赤紫色の部分を取り除いてからお料理に使います。
「ギョウギャニンニク入り卵焼き」
にんにくの風味とシャキシャキ感が卵に程よくマッチします。お吸い物やお味噌汁に、ギョウジャニンニクと溶き卵を合わせていただいてもおいしくいただけます。
「ギョウジャニンニク餃子」
緑色の葉とにんにくの香りは、ニラとニンニクの代わりにもなり、一人二役です。今回は沢山ありましたので、たっぷり入れました。ギョウジャニンニクの風味が効いた餃子となりました。
「ギョウギャニンニク入りナムル」
茹でて他の野菜と合わせてみました。茹でたギョウジャニンニクの歯ざわりは、シャキッとキュッのちょうど中間くらいです。ニンニク風味も効いて美味しくいただけます。
クセになるお味のギョウジャニンニクですが、翌日人と会う予定がある場合は、食べる量を調整された方が良いと思います。この他にも食べ方は、醤油漬け、パスタ、おひたし、天ぷら、野菜炒めなど様々。辛みが苦手でない方は、生のまま薬味にしてもよいでしょう。ギョウジャニンニクをお近くのスーパーで見かけましたら、ぜひお召し上がりくださいませ。
以上、北海道のまつのベジフルサポーター、野菜ソムリエ上級プロ、6次産業化プランナーの田所かおりのレポートでした。