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みなさま、こんにちは。
熊本県まつのベジフルサポーター、野菜ソムリエプロの佐藤真美です。
「水田ごぼう」を知っていますか?
「水田だから、水の中?」と考えている方も中にはいらっしゃるかもしれませんが、米の裏作として栽培されたものを水田ごぼうと言います。
熊本県菊池市では、水田ごぼう作りが盛んです。今回は、株式会社ストレート様を視察させて頂きました。
熊本では5月から6月にかけて田植えが始まり、11月頃に稲刈りとなります。水田ごぼうは、稲刈りのあと田んぼにゴボウの種を撒き、4月から5月にかけて収穫するのです。
ゴボウも栽培中は葉が生えます。
収穫時は、地面からゴボウが少し顔を出すくらい、短く葉を刈り取ります。
もちろん手で引き抜くことはできませんので機械で掘って行きます。一本ずつ引き抜かれ、ぶらぶらとぶら下がりながら収穫されていきます。ゴボウが整列しながら掘られて行く姿は、なんともかわいらしく見えました。
収穫後すぐのゴボウは太陽の光と風に弱く、すぐに布を掛けられます。そのままに放置しておくと、ゴボウの表面が真っ赤になり出荷できなくなるとのこと。こんなデリケートな野菜とは知りませんでした。
次に、洗浄に移ります。
ジェットシャワーで2分半程度洗浄した後、水のプールへドボン!約1時間程プールに浸すのですが…。
「1時間浸すということは、この時点でゴボウのアクはしっかり抜いてあります。ご家庭でアク抜きをされる方がいらっしゃいますが、さらに水にさらすということは、おいしさがさらに抜けていくということなので、アク抜きの必要はないんですよ!もったいないです。」と生産者の川口さん。「基本的に、洗ってあるゴボウはアク抜きは必要はなく、特に菊池産の水田ごぼうはアク抜きをしっかりしています。」とのことでした。
その後、重さの選別をして袋に詰めて出荷。仲卸や東京のスーパーにも出荷されているそうです。
ゴボウを試食させて頂くと、香りがよく、甘味がありシャキシャキ食感。「手が止まらなくなりますね!」と言いながら、パクパク食べてしましました!
喜久間ごぼうとは、水田ごぼうの仲間で作った協同組合のオリジナル製品です。菊池市には「きくち川」と「はざま川」の二つの川が流れており、その川の名前から取って「きくま」という名称にし、みんなで農業の喜びを分かち合おうという意味を込めて「喜久間」という漢字にされたそうです。
さらに、お料理でもっとおいしくいただきましたよ!
『水田ごぼうの甘辛炒め』
ゴボウを白だしと砂糖で炒め、黒ごまをまぶしました。おつまみにもピッタリです。
『水田ごぼうの無水カレー』
玉ねぎとトマトの水分を利用したカレーに、ゴボウをイン!ゴボウはシャキシャキが残る程の食感になるよう、後から入れます。歯ごたえが楽しめるカレーです。
『水田ごぼうロール』
ウインナーロールのウインナーの部分がゴボウ!朝食やおやつにもオススメです。
ゴボウは、野菜の中でも特に食物繊維が多く、ビタミンCやカルシウム、鉄も多く含まれています。中国では薬用として用いられたそうです。ゴボウの成分にはそれだけ多くの効能があるということですね。今日のおかずの一品にゴボウを取り入れてみてはいかがでしょうか?
熊本県まつのベジフルサポーター、野菜ソムリエプロの佐藤真美でした。