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皆様、こんにちは。東京都のまつのベジフルサポーター、野菜ソムリエ、アンチエイジングプランナーの友実秀子です。
先日、東京農大の東和男先生の企画で、奥多摩にあるわさび田を訪問させていただきました。今月は江戸東京野菜の一つでもある「奥多摩のわさび」をご紹介させていただきます。
こちらが「奥多摩のわさび」
わさびは日本原産の野菜で、奈良時代の文献にすでに記載が見られますが、多摩川の清流と気候に恵まれた奥多摩でもわさび栽培が行われていたことが、文政6年(1823年)の『武蔵名勝図会』にも記載されています。(江戸東京野菜・図鑑編 参照)
今回は「おくたま海沢(うなざわ)ふれあい農園」の堀隆雄さんにわさび田をご案内いただきました。
15分ほど杉林の中の山道を登り、急な坂道を上がって丸太の橋を渡ると…
美しい棚田状のわさび田が現れて感激!こんな山の上にわさび田があることにも驚きますが、綺麗な水でしか育たない美味しい奥多摩のわさびは、この山の上での日々の作業のご苦労があってこそできるのですね。
自然に近い状態で沢沿いに作られたわさび田では、防虫ネットで物理的に虫やシカを遮断し、農薬を使わずにわさびを育てているそうです。
ネットを開けると、キレイな緑色の奥多摩のわさびたちが!一つの田んぼに200株くらいのわさびが育っています。
わさびを引き抜き、わさびの育ち方を話してくださる堀さん。笑顔が素敵です。
わさびはサラサラ流れる新しいキレイな水と田んぼの栄養を取り込み、1年半くらいかけて太りながら上へ上へと伸びていくのだそう。
田んぼの上に水路を作り、山、谷、山、谷と順に作ることで、冬の風が直接当たらないようになり、水が流れることで冬の間も凍らずに育ちます。田んぼの段ごとに時期をずらして育てるので、年間を通して収穫できるわさびですが、季節ごとに味も違うとのこと。いろいろな時期のわさびを食べ比べてみたいですね。
こんな山の上で収穫したわさび、どうやって運ぶのだろう…と思ったら、運転席付きのモノレールを使うのだそう。これがあれば助かりますね!
この日は可憐なわさびの花や種も見ることができました。
わさび田の間を流れるキレイな水のせせらぎを聴き、森林浴で美味しい空気を胸いっぱいに吸い込んで、それだけでも本当に癒されました。
多摩川の清流と冷涼な気候に恵まれた奥多摩だからこそ育つわさび、ふれあい農園の施設で味わうことができます。
この日のランチはわさび丼!朝採ってきたばかりの奥多摩のわさびを自分で擦り、たっぷりのせて作ります。おかかとお醤油だけでサイコーに美味しいわさび丼ができました。農園で収穫した新鮮な野菜のサラダやキャラブキの煮物、具沢山のお味噌汁もいただきました。
わさびを擦る際のポイントは、繊維を細かく潰すこと!わさびは上の方が辛いので、茎を落とした頭側から「の」の字を書くようにゆっくり擦ると美味しいそうです。きめ細かな鮫皮おろしを使うと、ワサビ本来の味をさらに引き立ててくれます。辛味が足りない時は少し砂糖を入れるといいとのだとか。
わさびのツブツブが入った「奥多摩わさびアイス」に擦ったわさびをトッピングするとさらに美味しいです。
おくたま海沢ふれあい農園では、ピザ作りなどの通年のイベントの他、ゆずジャム作りや味噌作り、わさび漬け作りなど、田舎暮らしを楽しめるイベントがあり、10人以上で予約すれば、イベント体験やわさび丼のランチも食べられるとのこと。6月にはわさび苗の植え付けの予定もあるそうです(日程は未定)。
さらに、東京初のクラインガルテン(滞在型小屋付き農園・年間契約貸出)や青空農園(畑のみの貸出)もあります。
都心から2時間足らずで行ける東京都のオアシス・奥多摩。江戸東京野菜・奥多摩のわさびを味わい、農業体験もできる「おくたま海沢ふれあい農園」に、ご家族やお友達と訪問してみてはいかがでしょうか。
詳細はこちらをご覧くださいませ。
→http://business4.plala.or.jp/taki3/
わさびは、葉も茎も根も美味しくて捨てるところがないとのこと。三杯酢や刻んでスパゲティ、炊き込み御飯にパラパラのせるのもおすすめだそうです。私も購入した奥多摩のわさびでお料理を作ってみました。、わさびじゃこチャーハン、おろしステーキわさび添え、和風チキンバーガーなど…
詳しい作り方はこちらをご覧くださいませ。
http://ameblo.jp/deco-skh/entry-12278989615.html
東京都のまつのベジフルサポーター、野菜ソムリエ、アンチエイジングプランナーの友実秀子でした。