まつのベジタブルガーデン

熊本県経験から学んだ野菜作りと生産者への想い

まつのベジフルサポーターレポート

みなさま、こんにちは。熊本県のまつのベジフルサポーター、野菜ソムリエプロの佐藤真美です。

実は私、畑を借りて野菜作りをしております。野菜ソムリエは、生産者と生活者の架け橋という役割で活動しますが生活者のことはわかっても、生産者のことは自分が生産者にならないとわからないのではないかという考えに至り野菜を作ることにしました。

今までやったことと言えば、ミニトマトをプランターで栽培した程度。何もわからないままの状態で4アールほどの畑を借り無謀な挑戦ではありましたが、松野社長から教えて頂いた「できないんじゃない、やらないだけだ」の言葉に心動かされ、やってみないとわからないことはやる!と心に決め取り組むことに。

とはいえ、私だけではできないことがたくさん!早速、地域の方に耕耘機で畑を耕してもらい、畝立て、マルチ張りをしていただきました。肥料や堆肥の入れ方なども教えて頂き、播種へと思いきや…「まだまだ!肥料とかを入れたら、1週間ほど畑を寝かせとくんだよ」とのこと。土と肥料を馴染ませるためだそうです。種を買って準備万端だったので少し拍子抜けしました!
(堆肥と石灰を撒いています。)

その後播種へ。「路地栽培の場合は、雨が降る直前に植えるといいよ。そうすると根付きがしやすいから。天気予報とか細かく見て行ったらいいよ。」とも教えてもらいました。播種にタイミングがあるとは知りませんでした!また、天気予報も1日の天気予報ではなく、時間毎の天気や湿度を見るとのこと。全てが納得です!

最初は、ラディッシュを植えました。黒マルチを張って播種しましたが、黒マルチは地温を保ったり、土の水分の蒸発を防いだりする役目に加えて、草が生えにくいというメリットもあります。黒マルチを張ったおかげで約1ヶ月後、見事なラディッシュが収穫できました。

そうして野菜作りをすること、約半年。今では、30メートルほどのビニールハウスも建ててもらい、ハウスでの栽培も行っております。現在は、カラフルミニトマトと大玉トマト、パプリカの栽培をしています。

特にトマトは、わき芽をとったり、葉を落としていくのですが、どの葉を落としていくのかの見極めが難しく、指導してもらいながら取り組んでいます。葉を落とし過ぎたり、逆に葉を残し過ぎてトマトが赤くならなかったり、甘くなかったり…。プランターで唯一作っていたトマトは、こんなに手入れをしてあげるものだったのか!と初めて知りました。

他にも約30種類の野菜作りに挑戦しました。テーマは「カラー」です。
葉タマネギ(トロペア ロッサ ルンガ)とレッドタマネギ

ビーツ(うずまき、赤)

ジャガイモ(左からジャガキッズパープル、ジャガキッズレッド、コロールの3色)

スイスチャード

ズッキーニ(グリーンパンツ、グリーンエッグ、UFO)とプッチーニ(黄色いカボチャ)

コールラビ

今でも苦労していることは、灌水(水やり)と草取りと虫。梅雨に入ってもなかなか雨が降らず、近くの水汲み場へ毎回水を汲みに行っています。また、野菜も育てば草も育つ!除草剤を使いたくないので草取りは手作業です。そして、虫!特にモンシロチョウには参りました。「君たちのために野菜を作ってるんじゃないんだぞ!」と言いつつもアブラナ科の野菜は見事に青虫に食べられました。

野菜作りは楽しい!私のこだわりは、種から植えること。
育苗して定植するということから始めています。ある意味、お野菜研究所です。ちなみにパプリカは種から苗に育てるのが大変難しいので手伝って頂きました。

生産者のことは自分が生産者にならないとわからないのではないか、という考えで取り組んだ野菜作り。今、わかったことはまず、野菜作りを片手間でやって「私は生産者です」とは言えないということ、地域の方々のご協力があるおかげで野菜作りができているということ、おいしい野菜を作ることの難しさ、畑の管理などなど、あらゆることが勉強になりました。農家さんって本当にスゴイ!

野菜作りに取り組んだことでの最大の収穫は、すばらしい生産者の方々と繋がったということです。このことは、私にとって大きな財産となりました。

今後は、自分が管理できる畑の面積で行い、そして少しずつ有機野菜作りにも取り組んでいこうと思っています。次回のレポートもお楽しみに!

熊本県のまつのベジフルサポーター、野菜ソムリエプロの佐藤真美でした。

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