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みなさま、こんにちは。
長野県のまつのベジフルサポーター・野菜ソムリエプロの戸谷澄子です。
ここは木漏れ日が眩しく降りそそぐプルーン畑。枝木の下に潜り込むと、葉の陰にプルーンがずっしり!長野県はプルーンの生産量ナンバーワン!全国の約6割以上を占めるほど栽培が盛んです。今年も各地でプルーンの収穫が最盛期を迎えています。
「プルーン」と聞けばドライフルーツやジャムなどでお馴染みと思いますが、ここ長野県では夏の果実としてよく生のプルーンが食されます。甘みと酸味のバランスが良く、そのまま生で食べるととてもジューシーでおいしいです。7月下旬から収穫を迎え、品種により9月まで、その収穫は週替わりに次々とやってきます。そんな収穫真っ盛りの中、須坂市の閏間さんの閏間農園にお邪魔しました。
閏間さんの果樹園には
アーリーリバー(小玉)
サンタス(中玉)
シュガー(中玉)
スコウ(中玉)
くらしま早生(中玉)
グランドプライス(大玉)
サンプルーン(小玉)
オータムキュート(大玉)
サマーキュート(中玉)
と9種類のプルーンが栽培されており、毎年3トンほど出荷されているそうです。
プルーンは日の光を当てずに、このように葉の陰で育てます。たわわに実り、枝はずっしりと垂れ下がっています。
非常にデリケートな果実で、雨に当たるだけで実が割れてしまう事があります。また、糖度が高いものほど割れやすいとのこと。ヘタがついている方に少しシワが入って、触って弾力が出てきたら食べ頃。しっかり熟していないと酸っぱいので、完熟してから食べるのがおいしいくいただく秘訣です。出荷する際は店頭に並ぶ頃を見込んで少し早めに収穫してしまいますが、木で完熟させたプルーンの甘さとみずみずしさは格別でした。
出荷後、木に残ったアーリーリバー。私も収穫させていただきました。もぎたてをその場で「ガブリっ」それは甘くてジューシー。果汁が滴り落ちました。
今、農園では「くらしま早生」の収穫を迎えています。
くらしま早生は中玉の品種で、表皮はきれいな紫色から黒紫色をしており、果肉は黄緑色で果汁たっぷりでジューシー。シャキッとした歯ごたえもありつつ、柔らかく美味しい品種です。
プルーンの表皮にはブルーム(果皮につく白い粉上の物質)が着いています。ブルームは雨や朝霧などの水分をはじいたり病気を予防したり、果実の水分蒸発を防いで新鮮さを保ち、実を保護するために自らが出しているものです。皮ごと安心して食べてくださいね。
プルーンはバラ科サクラ属。原産国はコーカサス、カスピ海沿岸です。和名はセイヨウスモモ。サクラ属なので、樹木はまるで桜の木のようです。
プルーンの木は新芽が伸びても、その枝が2年経たないと実をつけないそうです。また、木の寿命は、約15年程だそうです。葉っぱの間の、「ココの部分に」、来年実が成ります。
これは、これから収穫を迎える大玉の品種グランドプライス。
赤紫色で、果肉は黄色。甘酸っぱい味が特徴です。来月まで、品種を変えながらプルーンの収穫は続きます。プルーンには、腸内環境を整えてくれる食物繊維と、血流を良くするビタミンE、余分な塩分を体外に排出してくれるカリウムが含まれています。乾燥させたドライプルーンは更に栄養価が高く、特にドライプルーンに多く含まれるソルビートとペクチンは、一度にたくさん摂取するとおなかがゆるくなることがあるので、様子を見ながら少しずつ食べてくださいね。
長野県のまつのベジフルサポーター・野菜ソムリエプロの戸谷澄子でした。