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皆様、こんにちは。
北海道のまつのベジフルサポーター、野菜ソムリエの福島 陽子です。
旬の夏野菜を思う存分楽しみたいと、北海道でも大ブームの道の駅めぐりをしてきました!多くの北海道では、ほとんどの道の駅に野菜直売所が併設されていて、採れたての野菜がお手頃価格で手に入ります。消費者が生産者情報を知り、直接野菜を選ぶことのできる、安心感と楽しみがありますよね。
今回は併設されているレジャー施設など、北海道の個性あふれる道の駅の魅力に迫ります。
1か所目は、札幌から高速で約2時間、北海道の胆振管内にある伊達市の道の駅だて歴史の杜をご紹介します。伊達市は四季を通じて温暖な気候と火山灰土壌の水はけの良い地理的条件をいかして、多品種多品目の野菜を生産。春、他地域よりもひと足早く収穫・出荷を行うことが出来る早出し野菜や、ハウス栽培によって冬でも安定して出荷できる冬野菜があるなど、道内有数の農産地として知られています。
札幌の八百屋さんでも店頭で「伊達野菜」としてブランド化され販売しているのを見たことがあり、私もいつか、道の駅だて歴史の杜に来てみたいと思っていました。冬と春の早い時期に出荷される葉物野菜のイメージが強かった伊達野菜でしたが、今の季節は、旬の夏野菜を中心に沢山の種類の農産物が揃っていました!
ズッキーニ、ピーマン、ナス、トマトなど定番の野菜のなかに、ワイルドチェリートマト、おかひじきなど、道の駅ならではのちょっと変わった野菜がちらほら。楽しい気分になりますね。マーボーナスという細長いナス、初めて購入しました。
大好きなとうもろこしは、モチモチした食感のもちとうもろこしと、白くて甘いとうもろこしの雪の妖精、昔懐かしのピーターコーンを購入。仙台藩一門亘理伊達家によって開拓された伊達市。亘理伊達家ゆかりの街として、道の駅周辺にも兜のオブジェや重厚な大手門やお堀が設置されおり、まるで戦国時代にタイムスリップしたような気分。なんと取材日は年に1度の伊達武者まつりの開催日。道の駅に隣接する広場では、たくさんの市民がおまつりを楽しんでいましたよ。ご当地まつりを楽しめるのも、イベントが盛んな夏の道の駅めぐりの楽しみの1つですね。
2つ目の道の駅は、道の駅230ルスツ。蝦夷富士とも呼ばれ、北海道を代表する名峰「羊蹄山」の麓にあるルスツ村は、寒暖差のある気候、火山性の土壌、清らかな水、様々な自然の恩恵をうけた野菜の栽培に適した土地です。
この時期のオススメは、ゴールドラッシュや恵味(めぐみ)などジューシーでとても甘い朝もぎスイートコーン。
最近のお気に入り、石崎農園さんの美味しい塩トマト。
そして、新じゃがも店頭に並んでいました!いつもお世話になっているよしかわファームさんでも大人気の「とうや」と、収穫したばかりの「キタアカリ」という品種のじゃがいもを頂きました。よしかわさん、ありがとうございました。
ルスツ村は、以前にまつのベジフルジャーナルでもご紹介したよしかわファームさんの雪下ながいもの産地です。今回の訪問でも、美味しそうな長いもが道の駅に沢山並んでいましたよ。
ルスツからニセコへドライブ中、とても素敵な白樺並木に出会いました。北海道らしい、美しい風景に出会えるのも、道の駅めぐりの楽しみですね。
続いて、こちらも羊蹄山の麓、ニセコ町の玄関口にあるニセコビュープラザにも立ち寄りました。ニセコの夏野菜も魅力的で沢山お買い物。
農家さんが届けに来たメロンが美味しそうだったので、かわいいサイズのティアラメロンを買って頂きました。
ルスツやニセコなど羊蹄山麓の道の駅では、野菜を届けに来た農家さんと道の駅スタッフが会話をする場面をよく見かけました。道の駅は、野菜の収穫状況、今年の出来など、生産者と道の駅スタッフの大事な情報交換の場となっています。
4つ目は、宇宙の不思議を体験できる道の駅スペース・アップルよいち。
日本人初のペイロードスペシャリスト(搭乗科学技術者) 毛利衛さんは、こちら余市町出身。毛利さんの偉業を称える宇宙記念館や、デジタルプラネタリウムや3Dシアターなどもあり、ご家族で楽しめる道の駅なんです。
ここでは、宇宙体験はもちろん、さくらんぼやプラム、ぶどうなど、魅力的な余市のフルーツ直売所が併設されています。今回は、大好きな桃とバッファローぶどうを購入しました。
千代丸という桃は、極早生の黄肉桃品種。小ぶりですが、甘くていい食感でした!
バッファローは別名アーリースチューベンとも呼ばれる種なしぶどう。ジャムやジュースにも使用される味の濃い品種です。
今回の道の駅めぐりで入手した野菜の数々をご覧ください!
こちらは、三つ編みとうきびちゃん4種類食べ比べプレート。とうきびは実に近い皮を残し、茹でます。剥いた皮はとうきびの根元でまとめ、かわいらしく三つ編みにします。ピーターコーン、恵味、雪の妖精、ゴールドラッシュを頂きました。とにかく甘い、恵味。懐かしい甘さのピーターコーン。雪の妖精はフルーツみたいな甘さ。輝く黄色のゴールドラッシュ。
ワイルドチェリートマトは、現代のミニトマトの原種と言われているメキシコ原産の小さなトマト。直径約1.5cmという小さな赤い実は、トマト特有の風味に溢れています。
道の駅ルスツの石崎農園さんの塩トマトは、塩分やミネラルを含む水を少なく与えることで、苗にストレスを与えて育て、甘みと旨みを凝縮したトマトです。この塩トマトの旨みを活かした冷製パスタは、冷たいパスタとクセになる美味しさの塩トマトをちょっぴりニンニクのきいたオイルで和えて楽しみました。
ルスツのよしかわファームさんのじゃがいも「とうや」で、新じゃがのそぼろのせを作りました。そしてルスツの特産だいこんで作った食べやすいだいこんのきんぴら。一味唐辛子をふって頂きます。
最後にこの夏、多くの夏野菜を食べつくすアイディアとして、2つご紹介しますね。
1つめは、野菜の揚げびたし。友人の農家さんもオススメの調理法で、最近よく作っています。出来上がってすぐのアツアツでも美味しいですし、冷えてから料理のトッピングにしてもいいですね。今回は、伊達で購入した油と相性のいいマー坊というヘビナスと、くりあじかぼちゃ、ニセコのピーマン。マー坊がとろけるような食感で、味が染みて箸がすすみました。ナスを油で揚げるときは、包丁で切れ目を縦に入れて、破裂しないようにして下さいね。他にも、カリフラワー、パプリカ、ズッキーニ、ししとうで作る揚げびたしも美味しいですよ。
2つめ、ラタトゥイユはいつものトマト缶ではなく、ニセコの道の駅で購入したイタリアントマトを使用しました。イタリアントマトは加熱に向いています。トマトの風味がフレッシュでとても甘く、缶詰とはやはり違います。イタリアントマトを見つけたら、ぜひ試してみて下さい。
今回の道の駅めぐりでは地方発送のできる直売所がほとんどで、観光客や箱買いのお客さんなど幅広いニーズに応えていました。ドライブしながらたどり着く街の自慢の道の駅。昨今の野菜ブームもあり、産地直結の道の駅は、四季を通じて旬の野菜を知ることが出来る情報基地と言えますね。皆様も機会がありましたら、北海道のドライブを楽しみながら、道の駅めぐりをされてはいかがでしょうか?