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フィリピン産バナナの生産量減についてパナマ病の被害が報道されていますが、昨年末から続く干ばつも甚大な影響をもたらしています。改めて状況をお知らせ致します。
雨量は平均50mm/週が理想のところ、今年1月~5月中旬までの間ずっとほとんど雨が降らない週が続き園地はカラカラ。乾季(12~5月)にエルニーニョ現象が重なったことで深刻な被害となりました。
極度の乾燥による果実の生理障害が起こり、通常は1本の樹から8~9房収穫できるものがゼロになったり、果実は何とか育っても水不足で樹が弱って房の重さに耐えず、樹そのものが倒れてしまったり。園地では葉が茶色くなった樹や倒れた樹が一面に広がり、異様な光景となっています。
平地のローランドから被害が出始め、中間のミッドランド、高地のハイランドにも広がってきました。収穫できた果実も小ぶりなため、フィリピン国内での消費や東南アジア向け輸出に振り向けられ、日本向け規格品の確保が難しい状況です。
パイナップルも同様に小玉傾向、日本への入荷が大幅に減っています。
弊社では引き続きフィリピン産を主産地として確保に努めつつ、バナナはエクアドル産、パイナップルはコスタリカ産の取り扱いも開始いたします。フィリピンからは船便で約1週間のところが、南米からは約25日かかりパイナップルはその間に葉が枯れるためコスタリカ産は産地で葉を落として出荷、葉なしの玉となります。
ご迷惑をおかけいたしますが産地状況をご理解いただきたく宜しくおねがい致します。