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8月22日~23日に本州、北海道を直撃した台風9号関して、把握できた範囲での弊社各産地の被害状況をお知らせ致します。

茨城県：レタス、グリーンリーフ、サニーレタス、キャベツ等
低地の畑では冠水が見られましたが、昨年の台風時より被害は軽度。昨年は大きく冠水した後の天候が良かったため、予想に反し豊作となりました。今回は台風後も降雨・曇天が続いているため、今後1週間程の経過を見ての状況判断となりそうです。他は現在のところ目立った被害はございませんでした。

※茨城県内の冠水した畑

千葉県：施設栽培の抑制トマト、ミニトマト
今回の台風では、ハウス倒壊、ビニールが飛ばされる、ハウスのパイプが折れ曲がる等、強風による被害が多く発生しています。他、冠水した畑も多数あります。施設栽培の抑制トマト、ミニトマトの総作付面積の4割が被害を受けた産地もございました。他の調査中の地域でも同じような割合の被害が予想されます。

千葉県：人参
11月以降の冬作の人参は千葉県が中心産地でありますが、今回の台風で定植中の圃場が雨風の被害を受けたところが多いようです。播き直しする時間もないため、現在圃場に出ている芽を残す生産者が多く、出荷が始まってからの品質に懸念が残ります。

千葉県：長ネギ
強風により倒れる等の被害が出ています。

千葉県：わけぎ
強風と降雨で生育中の葉が倒されてしまっているところが出ています。部分的で大きな被害ではありませんが、一時的に出荷数が減少するなどの影響は出そうです。まだ雨が続く予報もありますので、回復は遅れるみこみです。

千葉県・茨城県：梨
これから旬を迎える梨ですが、茨城では強風により実の落下が見られております。他、スレ果も発生していますが、こちらは時間が経たないと表面に出てこないこともあり、現在のところの状況が不明瞭ですが、そこまでの被害は出ない見込みです。千葉県では一部冠水した圃場もありましたが、相対的には大きな被害はないと思われます。

長野県：レタス、サニーレタス等
被害はありません。

群馬県：キャベツ等
降雨、強風の影響で収穫できない生産者も何名か出ていましたが、作物には特に影響はないようです。冠水も特に見られませんでした。一部、ハウス施設で強風により飛ばされそうなエリアもありましたが、ビニールを破るなどして対処したため、一時的に出荷量が減少するかもしれませんが、大きな問題は出ないと思われます。

青森県：トマト
被害はありません。

福島県：トマト、キュウリ等
被害はありません。

宮城県：キュウリ等
被害はありません。

栃木県：茄子・長茄子等
強風の影響からスレ、傷等の発生が見込まれます。価格が上がるのは必須で、正品率が減り、B品発生率が増える見込みです。

北海道：玉ねぎ
北見地方（北見市、常呂町、美幌町など）の玉ねぎは、メディアで報道されているほどの大きな被害は出ていないとのこと。しかし雨が続いているため集荷できず、台風以前からの曇天による風乾の遅れも重り、産地での玉葱のストックが殆底を尽きる事態となっております。そのため来週から9月上旬までは品物が少なく、価格上昇する見込みです。

品質の問題が出る可能性があるのはまだ先、9月~10月以降、貯蔵時期に入ってからになる見込みです。

（参考情報）昨年、生育中に台風の影響を受けたスダチが貯蔵中に腐る事態が発生し、過去に例を見ない最悪の状態となりました。