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北海道のまつのベジフルサポーター、野菜ソムリエの福島陽子です。
蝦夷富士と呼ばれる羊蹄山と有珠山のほぼ中間に位置する北海道真狩(まっかり)村で、西洋野菜を中心に生産を続ける三野農園。
後編では、熱い想いで野菜を作り続けている三野農園から頂いた野菜の数々で作ったお料理をご紹介致します。(前編では、三野農園さんの圃場や野菜作りにかける想いをご紹介しております。)
黄、紫、赤・・・彩り豊かなカラフルにんじんとうずまきビーツ、紅芯大根、それぞれの色味を生かして生食でサラダに。黄にんじんは日本にある金美や島にんじんとは違うオランダの品種とのこと。にんじん特有のくせがなく、強い甘みを感じました。
地中海沿岸原産の西洋ネギで、ポロ葱とも呼ばれるリーキ。リーキ本来の味を楽しみたくて、焼き色を付けてからブイヨンで煮込みました。とろっとした食感と甘みが口の中に広がります。
初めてお料理するセロリラブは、三野さんおすすめということで「セロリラブのフリット」にチャレンジ。根の硬い皮を厚めに剥き、衣を薄くまぶしてカラっとオリーブ油で揚げます。丸い形を生かして半月切りにしてみましたが、スティック状に切っても食べやすいです。セロリの優しい風味でクセがなく、ほんのりした甘みがあってサクッとした歯ごたえ。皆様、ぜひ試してみて下さいね。
「三野さんの野菜とキヌアのスープ」は、リーキ、セロリラブ、ロマネスコ、黄ニンジン、そして低糖質で高たんぱく質のキヌアを組み合わせました。煮込んだ野菜がとても甘く、旨みもあって、シンプルな味付けでもとても美味しくできました。
「フヌイユ(フェンネル)とボラのマリネ」は、フヌイユの独特の香りを楽しめる一品。フヌイユの根は、皮を厚めに剥いて薄切りします。葉もハーブのように使い、フヌイユをまるごと楽しみました。新鮮な北海道石狩産ボラは臭みがなく、フヌイユのセロリのような風味とマッチしていました。ボラの代わりに真鯛などを使用してもOKです。
サボイキャベツのミルフィーユ。葉脈が浮き上がったようなキャベツの葉は、しっかりした歯ごたえですが、煮込むと甘くやわらかく、味もよく染み込みます。
初めて使った三野さんのベルギーエシャロットは、すりおろしてからレンジで30秒加熱し、ドレッシングと混ぜます。エシャロットドレッシングをかけて頂くサラダは、ホワイトにんじん、イエロービーツとビタミン大根、紅くるり、そしてパープルフラワー。エシャロットドレッシングのうすいピンク色が美しく、やわらかな辛みはカラフル野菜の甘みを存分に引き出します。
三野さんのパープルフラワーは加熱しても紫色が残る品種。お湯に酢を入れて茹でると赤紫の発色が強くなり、塩茹でだと青色が強めに出ますので、パープルフラワーを調理する際は試してみて下さいね。
三野農園の生で頂いても美味しいビーツは、サラダのほか酢漬けにして頂きました。常備菜にもいいですね。
今回、三野農園の西洋野菜を沢山使わせて頂きましたが、野菜の性質と下処理の方法がわかると、普段のお野菜と同じように家庭でも美味しく食べることが出来ます。皆様も今回のお料理アイディアを参考にして頂き、美味しい西洋野菜をぜひお試し下さいね。
北海道のまつのベジフルサポーター、野菜ソムリエの福島陽子でした。