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【野菜動向 2017年12月】年末年始の需要期・年明け以降の影響について

9月・10月の長雨曇天、相次ぐ台風の影響は今もなお残り、来年3月頃まで野菜全般の品薄高騰が続く見込みです。年末年始が需要期のアイテム、年明け以降の影響が心配されるアイテムを中心に動向をお伝えいたします。

【葉茎菜類】
レタス類
10月初旬からの日照不足により生育不足、2つの台風によって定植ができなかった影響が表れる時期に差しかかり、出荷量が激減しています。

この所の冷え込みによって生育が停滞しているところに、若採りしているため、回復は年明け以降になりそうです。

異常天候早期警戒情報により、今後かなりの低温が見込まれるため、更に注意が必要です。

ほうれんそう
9・10月の悪天候の影響で、露地ものは品質・数量ともに大幅に低下。12月はハウス作が中心になりますが、このところの寒さで生育が鈍り、入荷量の急増は期待薄です。価格は高いまま推移し、年末年始の需要期に向けてさらに高騰する見込みです。

はくさい
10月中頃からの曇雨天と台風21号の圃場冠水等の影響を受け、外葉の枯れ、痛みが発生し、病害も発生。正品率が低下しています。全体的に前進出荷傾向にあり数量は前年並みの見込みになります。

ねぎ
関東産は10月の相次ぐ台風の影響により、倒伏・葉折れ等があり、正品率が低下。正品は品薄高騰となり、昨年同時期よりも高値で推移しています。

【根菜類】
だいこん
主産地の千葉県産は、台風21号の上陸により塩害、葉折れ等が発生し、正品率低下・病害発生が懸念される状況。今月から入荷量が減り、価格が高騰しております。

また、このところの急な冷え込みで地温が下がり、生育遅れが生じていることから1月、2月も品薄が続く見込み。神奈川県も千葉県程ではありませんが同状況になります。

にんじん
北海道産が終了し、12月は千葉県・茨城県産がメイン。10月の天候不順、台風の塩害により冬物の生育に悪影響がでております。しばらく2Lサイズなどの大きいものの数量が少なくなり、L・Mサイズなどの小さいものが中心となっています。

【果菜類】
トマト・ミニトマト
関東近在産地は、10月中頃からの曇雨天の影響を受けて花飛びや着果不良のある段に入り、入荷量が減少。この後、年末の需要期に出荷量が大きく減少するため、価格高騰・品薄が必至となっております。

 

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