まつのベジタブルガーデン

宮崎県活気あふれる「道の駅つの」の魅力に迫る!

まつのベジフルサポーターレポート

宮崎県のまつのベジフルサポーター、野菜ソムリエ上級プロの湯浅まき子です。

今回は、宮崎県都農(つの)町にある「道の駅つの」をご紹介します。県の中部海岸沿いに位置する都農町は、人口1万人余りの小さな町ながら多品目の野菜果物など園芸作物に加え、畜産物も生産されており、まさに「農の都」の名にふさわしい町。そして、「道の駅つの」は県内でもトップクラスの来場者を誇り、先日は「来場者300万人記念感謝祭」を開催しました。

入り口では都農町のゆるキャラ「つのぴょん」がお出迎え。つのぴょんの帽子には都農町名産の野菜と果物が見えますが…おわかりでしょうか?

店内に入ると、天井から特産品の垂れ幕が目に入ります。朝9時の開店から多くのお客様で賑わっていました。

福地清己駅長が笑顔で迎えてくれました。「オープンから45ヶ月、今年1111日には来場者300万人を突破しました。東九州自動車道の開通で、県内はもとより隣県の大分や熊本のお客様も増えています。年末年始やGW、お盆になると、新鮮な野菜や果物を求めて、北九州、四国、山口、広島など、遠方からのお客様も大勢来てくれますよ」と語ります。

地元都農町と隣町の川南町からなるJA尾鈴管内の採れたて野菜が棚いっぱいに並んでいます。レタスに小松菜、ほうれんそう、もちきびもあります。ネギやニラも緑が鮮やか。

珍しい日野菜かぶ(写真左)や紅大根もありました。

輪切りにすると星形になる東南アジア原産の果実「スターフルーツ」も!

このほか柑橘類も豊富な時季なので、たくさん並んでいました。ちなみに、都農町の野菜は週1回JR美々津駅から積み込み、豪華寝台列車「ななつ星in九州」の朝食で提供されているそう。鮮度と品質の高さが自慢です。

販売係の女性スタッフたちは、生産者に14回メールか電話で売り上げ情報を伝えるそう。「お客様にも生産者様にも丁寧に対応するよう心掛けていて、スタッフもきっちり応えてくれています」と福地駅長。スタッフ18名は地元出身者が大半で郷土愛が強いとのこと。ここにも年間70万人が訪れるほどの人気の秘密があるようです。

感謝祭のこの日は、生産者さんたちも店頭で野菜を販売していました!

白菜や大根などの冬野菜は、あっという間に完売でしたよ。また、地元の女性グループ「みのり会」の「昭和のカレー鍋」のふるまいもありました。特産の千切り大根(切干し大根)をはじめ、かぼちゃやさつまいもが入ったカレーは「昭和生まれの女性たちが作った懐かしい味付けがポイント」とのこと。昔ながらの優しい味わいでした。

そして、忘れてならないのは都農町名産のトマト!

都農町は全国でも有数のトマトの産地。大玉、中玉、ミニ、高糖度トマトなど、多品種が栽培されています。最初に登場した「つのぴょん」の帽子の上にのっていたのは「トマト」だったんですよ!

地元産のトマトを使った加工品も多く並ぶ中で…

一番人気は、ここでしか買えない「トマトひねり揚げ」。福地駅長は「トマトひねり揚げは年間6万袋を売り上げる人気商品で、これを求めて来られるお客様もいるほどです」と語ります。

都農町の食材を使用し「宮崎・都農」の名を冠したオリジナル商品は24品目。福地駅長は「人口1万人の小さな町ですが、多くのお客様に来て頂くために魅力ある店づくりの工夫を常に考えています」と思いを語ります。

このほか、地元の女性グループ手作りの菓子や団子なども数多く並びます。

それから都農町ならではの特産品、地元産ぶどう100%で作られた「都農ワイン」も。

「ぶどう」の名産地でもある都農町には「都農ワイナリー」があります。だから、つのぴょんの帽子の上には…

名産品の「トマト」の横に「ぶどう」ものっているのです!ちなみに、緑と青の部分は名所の尾鈴山と矢研の滝とのこと。

さて、ランチの時間、私は道の駅内の食事スペースで地元の海鮮料理を食べることに。

こちらが、地元日向灘どれのうにを乗せた「うに丼」を頂きました。
都農町には漁港もあるので、海産物も豊富です。なんと贅沢な町でしょう!

道の駅つの、とても活気があふれていて、「この道の駅は商工会やJA尾鈴、漁協からなる『株式会社都農まちおこし屋』が運営し、農畜産物、海産物、加工品の出荷者は現在320人。行政も一丸となって盛り上げています」という駅長の言葉にも納得です。

そして、「都農(つの)は農の都と書きます。まさしく農産物を中心に新鮮でリーズナブルなものをご提供しています。朝採れ夕採れの野菜は品種も多いので、ぜひお越しください。隣には都農神社もあり、ここはとても楽しい町ですよ」と笑顔で語ってくれました。私の出身地でもある都農町、たくさんの宝物であふれていることを再確認しました。ちなみに、2020年には町政100年を迎えるそうです。

次回は「都農ワイン」の歴史や魅力をお伝えしますので、どうぞお楽しみに!

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