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埼玉県のまつのベジフルサポーター、野菜ソムリエプロの藤田光樹です。
都内では高級百貨店などでのみ販売されているいちご「ロイヤルクイーン」。
かつていちごの主流だった「女峰」を開発した赤木博さんが、よりおいしくて病気にも強い、新しいいちごづくりで7年前に挑戦・開発した品種です。甘くておいしいだけでなく、病気に強いので無駄に農薬を使わなくてすむのも嬉しいですね。
名前の由来は、「ひとつ上の高貴ないちごのイメージ」から、名付けられたそう。産地は、いちごの産地として代表的な栃木県が中心となって栽培されています。(参考・株式会社EIファームズ)
まだまだ手に入りにくいいちご「ロイヤルクイーン」ですが、全国で2か所のみ、このいちご狩りが楽しめる観光農園があります。そのうちのひとつ埼玉県加須市にある「いちご観光農園・ストロベリーフィールズ ナカヤマ」で、いちご狩りをしてきました。
この日は平日にもかかわらず、多くのお客様が途切れることなく、いらっしゃっていました。
オーナーの仲山利樹さんに、数少ないロイヤルクイーンの観光農園をされているきっかけを伺いました。「ご縁があって、ロイヤルクイーンの試験栽培をさせていただいたことをきっかけに、観光農園のお話もいただき、今に至っています。しっかり色が回って味が乗ったロイヤルクイーンをその場で食べるいちご狩りは、格別。お店で買うものとの味の違いに、みなさん驚かれます。」とおっしゃいます。
リピーターさんも多く、土日はいちご狩りの開始2時間前から並ぶほどの人気ぶり。また長野や八王子など、遠方からいらっしゃる方もおられるとのこと。
果肉は中まで赤く色づき、大きな果実を一口かじると、したたる程のジューシーさ。口中に広がる濃厚な香り、甘みと酸味のバランスの良さに思わず、「これ、本当においしい!」といちご狩りに来ているみなさんが声にしてしまうほど。
オーナーの仲山さんがおっしゃっていた「お店で並んでいるいちごとは味が違います」という意味がよくわかります。「ロイヤルクイーンを食べると、ほかの品種が食べられないよね」なんて声まで聞こえてきました。
ほかにも、埼玉県育成いちご新品種「あまりん」もありました!
まるでスイーツを思わせるような甘みのなかに、ほどよい酸味で爽やかさもあり、いくつでも食べられそう!こちらもこれからが楽しみな品種です。
あきひめなどもあり、いろいろな品種の食べ比べも楽しめます。
オーナーにおすすめの食べ方をうかがいました。「冷やすと、ちょっと実が締まります。それをそのまま食べるのが、一番おいしいですよ」とのこと。おっしゃる通り、このおいしさは、冷やしてそのままで食べるのが一番だと思います!酸味のあるキウイやグレープフルーツなどと一緒に盛り合わせるだけで、彩りよく、豪華な朝食になりますね。
ロイヤルクイーンは、甘みと酸味のバランスがいいので、スイーツのトッピングにも合うと思います。中まで真っ赤な色合いを生かして、大きめにカットし、クレープにトッピングしました。濃厚生クリームとジューシーなロイヤルクイーンの組み合わせ、最高です。
こちらでは、ロイヤルクイーンなどのいちご狩りのほか、いちご販売や加工品のジャムの販売もしています。
ロイヤルクイーンのジャムは、ごろごろと果肉がしっかり残っているタイプ。
バゲットに、マスカルポーネチーズとこのジャムを乗せてどうぞ。この組み合わせ、なんとも幸せなおいしさです。
ロイヤルクイーンのいちご狩りを始めてから、今年で4年目。「うちの観光農園は国道から外れており、ちょっと分かりづらい場所にあります。多くの方に、このおいしさを知っていただきたいのですが、まだまだ認知度が低いので、今後はどのようにPRしていくかが一番の課題です」と語る仲山オーナー。
「ロイヤルクイーン」のいちご狩りは、5月頃までの予定とのこと。こちらの観光農園は看板がなく、目印はたくさんある「いちご」ののぼりです。
東北自動車道加須インターから車で約10分。お近くにお越しの際は、観光農園「ストロベリーフィールズ ナカヤマ」で、高貴ないちご「ロイヤルクイーン」を味わってみてはいかがでしょうか。
埼玉県のまつのベジフルサポーター、野菜ソムリエプロの藤田光樹でした。