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山梨県のまつのベジフルサポーター・野菜ソムリエプロ・フードツーリズムマイスターの村上由実です。
2月23日【2(フ)2(ジ)3(サン)】が「富士山の日」であること、ご存知でしょうか。1998年11月18日、静岡県と山梨県は富士山の豊かな自然や美しい景観について、その保護と適正な利用により後世に引き継ぐため、「富士山憲章」を制定。その理念に基づき、後世に引き継ぐことを期する日として制定されたのが、2月23日を「富士山の日」とする条例です。(2009年12月25日静岡県条例第72号・2011年12月22日山梨県条例第55号)
これに伴い、静岡山梨両県は毎年富士山の日にちなんだ各種イベントを行っています。特に、世界遺産登録後5度目の「富士山の日」を迎える今年は、両県共催による富士山の日フェスタ2018を開催し、静岡県富士山世界遺産センター館長・山梨県立富士山世界遺産センター所長によるリレートークや富士山ショートムービーコンテスト「FUJISAN FILM FES.2018」、富士山ミニコンサートなどが予定されています。
今回は、静岡県のまつのベジフルサポーター小櫛香穂さんと共に、両県にまたがる「富士山」にちなんだあれこれをご紹介。まずは、隠れミッキーならぬ「隠れ富士山」。工事現場などで使われているカラーコーンは、一般的には赤い円錐型が主流ですが、富士山周辺地域には富士山を意識した色のものが使われていることがあります。作ったのは富士宮市の広告デザイン会社アドライン。こちらは高さ70センチの「富士山コーン(意匠登録済)」。
(画像提供:株式会社アドライン)
また、完全受注生産による高さ185センチの「ジャンボ富士山コーン」もあるそうですが、残念ながら実物を見かけたことはありません。
(画像提供:株式会社アドライン)
これはマンホール。こちらは山梨県富士河口湖町のもので、周辺市町村や静岡県富士市などでも富士山をかたどったデザインのマンホールがあります。
こちらは信号。信号機の左側に富士山があるのが分かりますか。これは山梨県の東部富士五湖地域にあります。三角形の照明灯とセットになっているものもありますよ。
こちらは道の駅なるさわの外灯。気にしてみないと見落としてしまいそうですが、左右に富士山の形を確認できます。
そして最後は「富士山」のナンバープレート。こちらは富士山周辺地域における地域振興、観光振興、地域の一体感等を醸成するためのシンボルとして2008年11月に交付がスタートしました。2018年2月現在、全国で唯一都道府県をまたいでつけることができるご当地ナンバープレートとなっています。
現在このナンバープレートを利用できる地域は、静岡県は御殿場市、富士宮市、裾野市、富士市、旧芝川町、小山町の4市2町、そして山梨県は富士吉田市、富士河口湖町、西桂町、忍野村、山中湖村、鳴沢村、道志村の7市町村。また地方版図柄入りナンバープレート導入に伴い、静岡県側と山梨県側で別々の図柄の交付が認められました。2018年10月から交付開始予定です。
この地域を走っているとたくさんの富士山ナンバーを発見しますが、特に興味深いのは数字です。よく見かけるのは標高の高さをあらわす「3776」ですが、それに負けないくらい見かけるのが「223」。これも富士山の日を意識してのことでしょう。
みなさまもこちらのエリアにお越しの際は、隠れ富士山、ぜひ探してみてくださいね。
さて、富士山周辺には国道138号、国道139号、国道469号があり、その国道沿いにはいくつかの道の駅があります。今回は、静岡県にある「道の駅朝霧高原」をスタート地点としてご紹介していきます。
雄大な富士山を背景に緑輝く草原が広がる朝霧高原にある「道の駅朝霧高原」。
(写真:株式会社まつの 三井聖史)
富士山のふもと標高800~1,000メートルに位置し、静岡から山梨を結ぶ「塩の道」であった国道139号に面しています。
周辺は富士山の豊富な雪解け水に恵まれ、酪農や畜産の盛ん。季節の野菜をはじめ、地域の特産である「あさぎり牛乳」やチーズ、バターなどの商品が人気です。この地域のブランド「ヨーグル豚(ヨーグルトン)」も精肉やウインナーなどの加工品で購入できます。
2012年には「食と自然が融合した林の中の食品工房」がコンセプトの「あさぎりフードパーク」が併設され、年間約20万人が訪れる人気スポットに。フードパーク敷地内には「牛乳工房朝霧乳業」があり、製造工程も見学できます。
雄大な富士山を望みながら食事が楽しめる「ビュッフェレストランふじさん」では、バリエーション豊かな旬の料理とあさぎり牛乳&あさぎり牛乳ソフトクリームを味わってきました。
「道の駅朝霧高原」から国道139号を通って山梨県を目指して走ること20キロ弱、「道の駅なるさわ」にたどり着きます。展望台からみる富士山と青木ヶ原樹海は絶景。富士山麓で毎年4月中旬~5月中旬に見られる富士桜の実のシロップを使った「富士桜ソフトクリーム」も人気で、ルバーブとなるさわ菜を使ったアイスクリームもあります。手作りの鳴沢まんじゅうは、もろこし・よもぎ・紫いも・地粉・ココア・ごま・黒糖・かぼちゃと、目で見ても楽しめる8種類!
スタッフの方のオススメは「よもぎ」だそうです。
鳴沢菜は富士北麓の冷涼な気候と済み切った空気が生んだ伝統野菜で、毎年11月頃収穫が行われています。今の時期は生の鳴沢菜はありませんが、漬物や混ぜご飯の素が売られていて、売れ筋商品の一つとなっています。
「道の駅なるさわ」から富士山を右手に見ながら走り、国道138号を山中湖方面に向かう途中にあるのが「道の駅富士吉田」。富士吉田市といえば、株式会社まつの松野貞文社長の出身地であり、松野社長は「富士吉田ふるさと応援団」のひとりでもあります。
軽食コーナーでは、以前ご紹介した富士北麓の郷土料理「吉田のうどん」を食べることができます。
物産館では富士山にちなんだお土産や織物、地元直産の野菜などの販売、富士山の伏流水の水汲み場などがあります。この日は近隣でお雑煮に欠かせない葉物「水掛け菜」と味の濃さと粘り気が特徴の「水ねぎ」を購入しました。
道の駅富士吉田のレジ袋には「富士山に一番近い道の駅」と記されていますが、実は他にも同じうたい文句の道の駅が!
それが「道の駅すばしり」。道の駅富士吉田から国道138号を約15キロ走ったところにあります。こちらは駐車場からの眺めです。積雪直後の晴れの日で、白く輝く富士山が目の前に迫る迫力は圧巻です。
2階のレストランからもゆっくり富士山を眺めることができ、足湯も併設されています。残念ながら現在は冬季休業中ですが、3月上旬から再開予定とのこと。地域産品売り場も充実していて、季節の野菜や果物はもちろん…
ワサビ、干物、漬物、調味料や日本酒まで豊富な品ぞろえ。
丁寧に書かれた手書きPOPにも引き込まれ、ついつい長居をしてしまいそうです。
私からのご紹介はここまで。次回は富士山にちなんだグルメや、富士山の恵みを利用した特産品などをご紹介します。お楽しみに。
山梨県のまつのベジフルサポーター・野菜ソムリエプロ・フードツーリズムマイスターの村上由実でした。