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松野社長の中学時代の恩師であり、吹奏楽の世界で伝説の名指揮者、平野廣海先生をお招きしての社内講演会レポート後編です。
エリートではない普通の子どもたちが集まった吹奏楽部を次々と全国レベルに育てあげ「マジック」と評されるその秘けつは・・・子どもたちと徹底して向き合われることにありました。
「小中学校には、家庭環境調査票というものがあります。性格や得意・不得意、家族構成などが記載されたこの資料を、私は徹底的に暗記しました。そして、この子は褒めれば伸びる、この子はスイッチを押せば動くなど、一人ひとりに合せた指導を行ったのです」
ここから導きだされたリーダー哲学を平野先生はこうお話くださいました。
「リーダーには、3つの配りが必要です。
1つは目配り。
注意を行き届かせ、見て聴いて、その一つひとつから本質を見極めること。
2番目に気配り。
目配りで感じ取った本質から、何をしてあげれば良いかを配慮すること。
最後に心配り。
気配りで感じた配慮を、実際に行動で表すということです」
3つの配りは、相手に愛情と関心を持ち、自ら心を動かさなければできないこと。仕事だけでなく、生き方にもつながることとして心に沁み入りました。そして、「ITや技術がどんなに発達しても事を成すのは人。人財が育たない限り、会社の発展はありません」とのお言葉も。
人の心のあり方が、生きる姿勢が物事の成否を決める。
「できないんじゃない やらないだけだ」
自分の行動と心を改めて振り返った時間でした。最後に、76歳になられる今も
精力的に活動されている平野先生が「精神的なバックボーン」と言われる詩、サミュエル・ウルマンの「青春の詩」の一節をご紹介します。
青春とは人生のある期間ではなく、心の持ち方である。年を重ねただけでは人は老いない。理想を失うとき、人は老いる。
平野廣海先生、貴重なお話を誠にありがとうございました。