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大阪府のまつのベジフルサポーター・野菜ソムリエプロ・ジュエルフルーツクリエイターの万ノ記子(まんののりこ)です。
大阪府八尾市の高安山山麓は地元で「やまんねき」と呼ばれ、古くから人々が暮らす里山です。そんな「やまんねき」で元禄時代から菊や切枝用の桜などの花作りを代々受継がれてきた清水ふくおさん・とみよさんご夫妻が営まれる清水園の新たな取り組みをご紹介致します。
清水園では代々花を育てておられたのですが、生け花文化も段々と薄れ、切花の需要が時代と共に減ってきたことから新たな取組としてイチゴ栽培を始められました。イチゴを選ばれた理由は観光農園としてのイチゴ狩り需要も見越してのこと。
現在は広さ1,100㎡ビニールハウスで、約6200株のイチゴを高設土耕溶液栽培という技法で栽培されています。高設の水耕栽培はよくありますが高設の土耕栽培を初めて目にしました。
細長い果肉が特徴のイチゴ、何の品種かわかりますか?
大粒で甘みが強く果肉が柔らかいジューシーなイチゴ・章姫です。
この品種は特に子供さんに人気だそうです。花からイチゴ栽培に変更されるとき選んだのがこの章姫。
美味しさはもちろん、収量が安定して多いということが章姫を選んだ1番の理由だったそうです。
そしてもう一品種。こちらは綺麗な円錐形のイチゴらしい形をしており酸味があり味の濃い品種・紅ほっぺです。
こちらは特に年配の方に人気があるそうです。
綺麗な実がなるように受粉にひと役買ってくれている働き者はミツバチたち。気温が下がるとミツバチの働きが悪くなるそうですが、暖かくなってくるこれからはますます元気に活動し美味しく形のいいイチゴができることでしょう。
直売所で販売されている章姫はパックに綺麗に詰められ輝きを放っていました。
大粒の贈答用もあり、高級感のある黒い箱に詰められた紅ほっぺは食べ応えがありそうです。
ハウス内ではイチゴ狩りも体験でき、ラジオ取材を兼ねて2品種の食べ比べをしながらイチゴ狩りを楽しませて頂きました。
このように時代の流れと共に花農家から観光型のイチゴ農家へと移行していらっしゃる清水さんは更に新たな取り組みとして野菜の栽培も始められています。今はブロッコリーやロマネスコ、菊菜(春菊)やニンジンなど取れたてで新鮮な野菜を道の駅「畑の続き」にも卸してらっしゃいます。
「やまんねき」は切花や花木栽培が盛んで「花づくりの里」とも言われています。
まだ昔ながらの花の畑も残っていますが、少しずつ現代の生活ニーズに応えるべく栽培するものが多様化しているのですね。仏花のニーズに応えられるよう清水園の直売所には花売り場ももちろん残っています。
やまんねきのハイキングコースは水呑地蔵尊へ続いており桜の名勝でもあります。これからの季節見頃を迎え1番綺麗で人通りが多くなる時期。水呑み地蔵尊には、弘法大師がこの峠を越える旅人のために祈願して得た霊水と伝わる「弘法水」が湧き出ているんですよ。
地元で育てられたイチゴや野菜が並んでいる清水園の直売所は常連さんからご新規さんまで心温かく迎えてくださいます。花を愛でながら楽しめるハイキングコース!ぜひ遊びにお越し下さい。
大阪府のまつのベジフルサポーター・野菜ソムリエプロ・ジュエルフルーツクリエイターの万ノ記子(まんののりこ)でした。