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北海道のまつのベジフルサポーター、野菜ソムリエの福島陽子です。
北海道はようやく桜が咲いて、春らしい陽気を感じられる季節になりました。今回は、北海道石狩市「わがまま農園Cafe」に伺いました。
わがまま農園Cafeは、自家農園「わがまま農園」の作物と石狩産の野菜を極力使用。提供される野菜の種類もボリュームもたっぷりで、雰囲気も素敵なファームレストラン です。
この地域ではミニトマトやメロン等の施設栽培が盛ん。他にも馬鈴薯や人参等も栽培されている自然豊かな土地です。
私は昨年こちらで「わがままサラダボウル 春バージョン」を頂き、アスパラガスなどボウルいっぱいに盛られた野菜の漲るパワーに感動したファンの1人。今回、雪どけ後の営業開始を待って、この畑の真ん中にある超人気ファームレストラン、「わがまま農園cafe 」と「わがまま農園」を取材させて頂きました。
まずは「わがまま農園」オーナー田中勝吉さんにお話を伺いました。こちらの農園は家族経営で、勝吉さんは生産者さん。娘さんがカフェでシェフをし、奥様が全ての作業をサポートされています。今年で就農18年目の勝吉さんご夫婦は、石狩市で新規就農者の認定を受けた第一号です!
勝吉さんは名古屋ご出身。サラリーマン時代には転勤で全国各地での生活を経験され、退職前に北海道へ。54歳の時に早期退職され、この地で元々好きだった農業を始められました。
馬鈴薯、とうもろこし、枝豆のほか6棟のハウスではアスパラガス、トマトやナス科のものを主体に、
有機物を使った栽培を行っています。
風の強い石狩でハウスに守られて、ニョキニョキ育つアスパラガス。畑には粘土質の硬い土が柔らかくなるよう、もみ殻や有機物が漉き込まれています。農薬を使っていないので雑草取りが大変な作業です。
露地物より一足先に楽しめるわがまま農園のアスパラガスは今年も大人気!カフェの直売所で販売されていますが、午前中でほぼ売り切れになります。
トマトのハウスも見学させて頂きました。カフェで提供されているニラは、トマトの周りに病気対策の目的で植えられたもの。ニラの根に繁殖する細菌は、トマトにつく病原菌を抑え、さらに連作障害を防ぐと言われています。(※)出来るだけお互いを助け合う作物を混植する形をとっているそうです。
ずっと思っていた疑問。なぜ「わがまま農園」なのですか?とお聞きすると、「サラリーマンはわがままできませんから。北海道に来たのも転勤。わがままな生き方をしようかな、ということと、わがままで悩んでおられる方も、わがままさせてあげようかな、という両方の意味合いで名付けました。」
勝吉さんの野菜は直売所や「JAいしかり地物市場とれのさと」で購入することが出来ますので、ぜひ「田中勝吉」さんの野菜直売コーナーを見つけて下さいね。
ファームレストランが併設されたわがまま農園。素敵な田中ファミリーがわがまま農園Cafeを始められたのは、東京でシェフをしていた娘のえみさんが北海道に戻られたことが大きなきっかけでした。
後編では、シェフのえみさんが作る石狩野菜たっぷりランチプレートやこだわりパフェをご紹介致します。こちらも是非、ご覧くださいね!
北海道のまつのベジフルサポーター、野菜ソムリエの福島陽子でした。