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DJコウこと、商品部の甲将明です。今回は、弊社に周年出荷いただいている「野菜くらぶ」の静岡支部に伺いました。
野菜くらぶは、『人づくり、土づくり』をモットーに『感動農業』を目指して使用農薬量を減らし、適地適作のもと通年で安定した農産物を供給するため、全国に5カ所の拠点を構え生産を行っている団体です。
※感動農業とは?(野菜くらぶサイト)
http://www.yasaiclub.co.jp/kandounougyou/index.html
静岡支部がある静岡県菊川市は、年間平均気温15~16度と温暖な地。秋から春にかけてレタスやサニーレタス、グリーンリーフ、ロメインレタス、キャベツなどの出荷が行われています。
今回はキャベツの規格基準の現地打ち合わせと圃場視察をさせていただきました。 野菜くらぶのキャベツは特別栽培(※)によるもの。代表生産者の塚本佳子さんを筆頭に3名の方々によって生産されています。
※特別栽培:その農産物が生産された地域の慣行レベル(各地域の慣行的に行われている節減対象農薬及び化学肥料の使用状況)に比べて、節減対象農薬の使用回数が50%以下、化学肥料の窒素成分量が50%以下で栽培された農産物。
畑の場所ごとに異なる土壌の特性を大切にし、畑に合った天然由来の有機肥料を使用されています。環境に負荷をかけず、土壌の微生物を豊かにして地力を維持していくための取組みです。
現在、予定より早いペースでキャベツの肥大が進んで大玉傾向となっていました。採りどきのタイミングを逃すとキャベツが育ちすぎて球が裂けたり、葉が固くなり食味が劣化してしまいます。
見極めるポイントはキャベツの締まり具合、シワが残る物はまだ生育途中ですが、固く締まったものは収穫適期です。
1玉、1玉をよく観察し、収穫する作業、箱に詰める作業、運搬作業と3セクションに分け、固定の方が行うことでより効率よく、一定の品質を保つよう心掛けておられます。
キャベツは苗と苗の間を広く取って植えれば、それだけ大きく育つと思っていましたが実は逆で、生育や結球の遅れが生じ、葉が固くなってしまうのだそうです。
生育が促進されるのは株間(苗と苗の間)を30センチ程にする植え方。通常より苗の間が狭いため「密植栽培」と呼ばれますが、これにより生育が促されるそうです。
収穫されたキャベツを出荷場にて再度、代表生産者の塚本さんを筆頭に重量、大きさ、形状等、現物を確認。塚本さんの周りに他の生産者の方々が集まり、質問をしている姿が印象的でした。
『今季は外葉を大きくしすぎたため、肥大が進んだ(※)。ただ4月最終から5月のゴールデンウィークの頃のトウ立ちをしにくいキャベツは前季より上手くできた』
※キャベツは外側に大きく広がる葉の光合成によって中の結球部分が育つため、外葉を大きく育てるとそれだけ肥大が促進されます。ちなみに外葉は収穫時に畑で取り除いて出荷されます。
『来季は外葉を大きくしすぎないよう、トンネル栽培時に換気をし結球時に調整して行きたい』など、生産者の方々それぞれが今季の反省を活かして来季の課題を考え、共有されていました。
来季も一段と良い品質のキャベツが届くと思うと今から楽しみです。 温暖な地で熱い情熱を受けて育った野菜くらぶ静岡のキャベツは弊社にて取り扱いをしております。是非ご賞味下さいませ。