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秋田県鹿角市は青森県・岩手県・秋田県の三県の県境に位置し、大自然の中、縄文土器や古墳が多く発掘され、中でも大湯環状列石は全国的にも有名な遺跡です。
かづのトマト生産部会、斎藤賢一さんのハウスに来ています。
斎藤さんは就農13年目の35歳。平均年齢60代後半の部会の中では一番の若手です。
斎藤さんの実家は鹿角でも有名なメロン農家。メロンの他にも、米、アスパラ等を栽培しています。
斎藤さんは高校を卒業後、なぜか北海道のパソコンの専門学校へ。専門学校を卒業後ふとしたツテで、なぜか秋田県農業試験場で研究員の助手を務める事になり、色々な作物や栽培法方の研究を見てこれは面白い!と農業の奥深さと楽しさに目覚め、家業を継ぐ決心をされました。
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そして、なぜかトマト栽培を決意。当然お父さんは猛反対でしたが、親父と同じ物を作るのでは面白みに欠ける!と、家族の反対を押し切り、メロンハウス4棟でトマト栽培を始めました。
ところがトマトの栽培に関してどころか、農業にはズブの素人だった斎藤さん。最初は見よう見まねの自己流を通していましたが、ほとんどまともな商品にならなかったそうです。
周囲の諸先輩方との年齢がかなり離れている事と、元々人見知りで恥ずかしがり屋の性格が災いし、ほとんど誰のアドバイスも受ける事が出来ず失敗の連続。うまく行くこともありましたが、何が原因でうまく行ったのかも解らずにひとり試行錯誤の日々が続きます。
8年目の事です。その年はかなりの記録的猛暑でトマトが被害を受け、産地の出荷量が激減しました。
周りの高齢の諸先輩方が暑いハウス内での作業を敬遠しがちな中、斎藤さんは知識経験が少ない分、やれることはとことんやる努力を惜しんではならないという信念で若さと勢いに任せ、灌水(水やり)や芽掻(めかき:枝の脇から生える新しい枝の芽の手入れ)、受粉、液体肥料の葉面散布等の手入れを念入りに行い続けた結果、その年の収穫量でトップになる事ができました。
それ以来自信をつけた斎藤さんは、周囲のみなさんとのコミュニケーションも取れるようになり、様々なアドバイスを受けながら色々と吸収できるようになり、今までのようないちかばちかの体当たりだけでは無く、努力とともに知識も必要だと考えるようになったそうです。
今年の鹿角地区は晴れが多く干ばつ傾向で、トマトの味がとても乗っています。
かづのトマトは9月下旬まで、関東甲信越エリアのモスバーガーはじめ、デニーズ、ココス、シズラー、鳥貴族ほか、まつののお取引先さまにてお楽しみいただけます。
斎藤さん努力の結晶のトマトをぜひご賞味ください