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京都府のまつのベジフルサポーター、野菜ソムリエプロ、メンタルフードマイスター2級、アクティブスリープ指導士ベーシックの澤井真佐代です。
全国的に厳しい暑さが続いています。自然が作物に与える影響は、私たちの生活にも大きく関わっています。各地で暑い日が続き、体力を維持するためにも、毎日の食事や休養は欠かせません。「喉が渇いた」と感じてからでは、身体はかなりの水分が足りない状態といわれます。「少し体調が悪いな」というときは、休憩をいれて、心と身体を調える食事が必要になっているサインだと思います。
「三里四方の野菜をたべろ」という食のことわざがあります。「約12キロメートル四方で採れた野菜を食べれば健康で長生きができる」という意味です。そこで、今回はしっかり食べて体調を調えるために、三里四方とまではいかなくても、旬を迎えた京都産の夏野菜の中から、賀茂なす、万願寺とうがらし、なす、パプリカ、山科とうがらし、トマト、を使った簡単な夏向けの料理をご紹介します。
「賀茂なす」
賀茂なすは京都市北区上賀茂の特産品として有名で、直径が12~15㎝ほどのボールのような丸いなす。皮がやわらかくて甘みがあるのが特徴。おもにでんがくや煮物などに使われます。
【麻婆賀茂なす】
賀茂なすの丸いかたちを利用して、器ごとたべれるボリュームたっぷりなおかずです。
【賀茂なすミルフィーユでんがく】
賀茂なすを薄くスライスし、薄切り肉をはさんでミルフィーユ状に。具を重ねてからフライパンに並べ、蓋をしてゆっくり火を通すのがポイントです。でんがく用の味噌をだし汁で少しのばし、からみやすくしてかけました。
「万願寺とうがらし」
舞鶴市万願寺地区で誕生したとうがらしです。「とうがらしの王様」とよぱれるほど大きく、皮がやわらかくて甘みがあるのが特徴です。種が少ないため、焼く、煮る、揚げるなど、いろいろな調理法で楽しめます。京都府内の学校給食にも登場しています。現在では舞鶴市内だけでなく、京都府内、他府県でもつくられています。
右側の伏見甘長とうがらしとの大きさの違いに驚きます。伏見甘長とうがらしは前回の記事「京の伝統野菜「伏見甘長とうがらし」で暑い夏を乗り切る!」でご紹介しましたのでぜひご覧ください。
【万願寺とうがらしとなすのゴマみそ煮】
一口大に切った万願寺とうがらしとなすを炒め、酒、みりん、味噌で味付けしたお馴染みの一皿。
【なす田楽】
フライパンで焼いたなすに田楽味噌をぬり、オーブントースターで2分程焼きます。
【なすのお浸し】
なすに細かく包丁を入れ、やわらかくなるまで蓋をして焼きます。焼けたら、めんつゆに生姜の千切りとともに浸して冷やします。
「山科とうがらし」
山科とうがらしは、古くは京都市山科区辺りで栽培されていましたが、今では亀岡市や京都市北区での栽培が主なようです。7〜9月頃が旬で、ししとうより大きめで、果肉は薄く、辛味が少ないので食べやすいです。伏見とうがらしと同じように調理して食べましょう。
「パプリカ」
パプリカは赤、黄、紫といろいろな品種があります。油との相性がよく、カロテンの吸収がよくなるといわれているので、炒め物がおすすめです。
【パプリカと山科とうがらし、牛肉のオイスターソース炒め】
パプリカ、山科とうがらし、牛肉薄切りは一口大に切ります。油で炒め、オイスターソースで味付けします。
【山科とうがらしの肉巻き】
山科とうがらしを縦半分に切り、種とわたをとりのぞきます。薄切り肉を巻いて焼き、酒、みりん、醤油で味付けします。
「トマト」
トマトの旬は春から初夏と秋口で、露地栽培は6〜8月においしいものが出回ります。夏のおやつに丸かじりしてもいいですね。
【丸ごとトマトのお浸し】
湯むきしたトマトを少し甘めの出汁に浸し、冷たくひやします。
【肉巻きトマト】
トマトに薄切り肉を巻きます。トマトがみえるように巻くと、火の通りがはやく、トマトもやわらかくなります。
【トマトソース】
生で食べるのもよいですが、たくさん手に入ったときはトマトソースを作っておくと便利です。にんにくと玉ねぎのみじん切りをよく炒め、ざく切りのトマトを入れて煮詰めます。塩とコショウで味をととのえ、あら熱がとれたらミキサーにかけます。お好みでバジルを加えてもいいですね。小分けにして冷凍保存すれば便利です。
【手作りトマトソースでピザトースト】
夏の野菜や果物はご存知の通り、身体の熱を冷ます作用があるといわれています。季節を問わずいろいろな野菜や果物が手に入りやすく、旬がわかりにくくなっていますが、三里四方のものに目を向けると、旬の食べ物が見えてきます。季節の野菜をたっぷり食べて、疲れの出ない心と身体をつくりましょう。
京都府のまつのベジフルサポーター、野菜ソムリエプロ、メンタルフードマイスター2級、アクティブスリープ指導士ベーシックの澤井真佐代でした。