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青森県のまつのベジフルサポーター、野菜ソムリエ、ベジフルビューティーアドバイザーの欠畑(かけはた)睦子です。
フランスやイタリア料理に使われる西洋野菜は、とてもカラフルでおしゃれ感たっぷり!見ているだけで元気が出てきますが、ここ青森市の特産品の一つでもあることをご存じですか?
ヨーロッパにも似た冷涼な気候と豊かな土壌、八甲田山の美味しい雪どけ水で育てた青森市の魅力野菜「aovege・アオベジ」をご紹介します。
高齢化が進み農業を取り巻く現状が厳しい中、若手農家就農の安定とりんごやカシスに次ぐ青森市ならではの特産品の開発を目指して立ち上げられた「あおもり魅力野菜プロジェクト」。2013年からイタリア野菜を中心とした西洋野菜や新品種野菜、途絶えかけていた伝統野菜などの試験栽培に取り組み、2016年に「あおもり魅力野菜・aovege(アオベジ)」が誕生しました。
老舗青果卸売業として何か強い売りになるものを模索していたタイミングで「あおもり魅力野菜プロジェクト」の販路開拓と流通・販売を担うことになった「内海青果」の内海久香専務を取材しました。行政、種苗業者、若手生産者、流通業者、外食産業が一体となり、本格的に流通するまでは大変な道のりだったそうです。
新しくて珍しい西洋野菜は、当初は量の確保もままならず、なじみも薄くて食べ方がわからなかったので、野菜ソムリエの資格を取り、美味しい食べ方の提案やレシピの提供に力を注いだのが5代目の内海明穂常務です。
こちらが昨年7月にオープンした「アオベジ」ブランド発信拠点の「Vegetable shop Utsumi(ベジタブルショップ ウツミ)」。
新しい店内は明るくおしゃれな空間に彩り豊かな野菜がきれいに整列されています。
常時出荷しているメインの野菜は、カリーノケール・カリフローレ・ズッキーニ・ビーツ・カーボロネロ・フィノッキオ・トレビス・カラフルトマト・コリンキー・バターナッツの11品目。
10月下旬から11月下旬に収穫される伝統野菜の筒井かぶや笊石かぶ、リーキ・コリアンダー・コールラビなどがサブ品目。スティッキオ・ダビデの星・ベルギーエシャレットなどスポットとして出荷する野菜は21品目にもなります。
この日はお目にかかれませんでしたが、赤ちゃんのほっぺのように皮がとても薄くて柔らかく、とろけるような食感が魅力のミニトマトの新品種「ベビーベビー」も登場することがあるそう。
こちらはジェノベーゼやソースにおすすめの香り高いバジル。
無農薬、無肥料、固定種(昔から続く在来種や伝来種)にこだわって生産している雲谷ト森山農園(もやともりやまのうえん)の森山知也さんが出荷しています。これから花ズッキーニやサンマルツァーノ、秋には紅心大根などを出荷予定だそう。
本州最北端のイタリア野菜「アオベジ」、従業員の地道な努力と生産者の積極的なマルシェ開催、そしてこのアンテナショップで直販することにより、一般消費者のファンやリピーターが徐々に増え、常時注文のある飲食店も300軒を超え、県外にも出荷するまでになりました。もちろん青森市内のホテルやレストランでも使われています。2年後の東京五輪での需要を見込んだ内海青果さんの挑戦を応援していきたいですね。
とてもカラフルで香り高い西洋野菜は、ポリフェノールやリコピン、アントシアニンなど、抗酸化作用が高く免疫力も高めてくれる「フィトケミカル」と呼ばれる成分が含まれる注目野菜。「たんげめ~はんでずっぱど食べでけぇ~(とても美味しいのでたくさん食べてくださいね)」
青森県のまつのベジフルサポター、野菜ソムリエ、ベジフルビューティーアドバイザーの欠畑睦子でした。