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数年前、「ん~、まずい!」という強烈なCMや、クイズ番組などの罰ゲームで青汁を飲むことがあったり・・・食べにくい印象を持つ方も多いケール。ケールと聞くと「あの苦い野菜でしょう?」と思う方も多いのではないでしょうか?
現在のケールは、その印象がガラリと変わるほど、いろいろ変化しています。今回は、ケールの現状や日々の食卓で楽しむためのさまざまな食べ方などについて、ご紹介いたします。
先日、NPO法人野菜と文化のフォーラム・野菜のおいしさ研究会主催による「野菜のおいしさ研究会 ケール」に参加させていただきました。NPO法人野菜と文化のフォーラム『野菜のおいしさ研究会』は、野菜の調理・加工特性からその美味しさや可能性を探り、多様で持続可能な食の提供方法を考えることによって、食文化の継承や発展に繋げていく活動を行っています。
ケールの基礎知識と国内の現状について、トキタ種苗株式会社 取締役 開発普及室長 吉田昌美さんのご講演を拝聴いたしました。トキタ種苗では、苦みや青臭さが無く、生のままサラダで食べるのがおすすめの「カリーノケール」という品種のケールを販売されており、弊社でもお取り扱いさせていただいております。大手レストランなどでサラダメニューにも使われているので、召し上がったことがある方もいらっしゃると思います。
栄養価に優れ、「野菜の王様」とも言われているケールは、アメリカでは10年前からブレイクしており、スーパーでも山のように売られていること。ケールチップスなど関連商品も人気だとか。β-カロテンやビタミン、ミネラル、カルシウム、食物繊維が豊富なケールは、日本でも、珍しい野菜から「一般野菜」になると予想されていました。
また、現在のケールは、さまざまな品種開発がされており、食べやすく、おいしくなっていることにも驚きました。
株式会社増田採種場の「ソフトケール」。生鮮葉物野菜として全国初の機能性表示食品です。ルッコラのようにやわらかく、食べやすいので、サラダなどで手軽にいただけるケールです。
有限会社石井育種場の、糖度が高く食味が良い「ハニーケール」。糖度約15度とのことで、試食してその甘みにびっくり!ジュースにピッタリです。
有限会社コートヤード 代表取締役 新田美砂子さんは、「ケールはサスティナブルで美味しい」とおっしゃいます。
【サスティナブルな食】とは、経済的においしくて売れる食品を作ることだけでなく、地球環境への配慮、人への配慮を考えられる食と食環境を作ること。安定供給しやすく、気候変動などに対する順応性が高い、生産者や実需者の労働不可が比較的低い、保存性・可食部などから食品ロスになりにくい・・・などが挙げられます。
また、新田さんは、キャベツをケールに置き換える餃子、レタスをケールに置き換えるサンドイッチなど・・・ケールのさまざまなメリットを生かして、既存のメニューをケールに置き換えるアイディアを提案されています。
今回は、8種類のケールを使ったお料理をいただきました。今のケールは、苦味をほとんど感じませんので、普段の食卓に取り入れやすいと思います。ほかの野菜からケールへ置き換える方法のお料理は、多くの方に、ぜひ試していただきたいと思います。
栄養たっぷりで、おいしいケールは、商品価値を高める要素のある野菜だと感じます。生産者、流通業者、消費者、みなさんで盛り上げて、ぜひケールをもっともっと多くの方に食べていただけるようにしていけたらいいなと思いました。弊社でもケールの魅力をより多くのお客様にお伝えして参ります。