幸せ野菜ランチレポート

もったいない!「乾燥野菜・果物」で食品ロスの撲滅を

毎日の出荷作業で出るロス野菜・果物を無駄にせず、大切にいただきたいという思いから5年前にスタートしたまつのの賄い「幸せ♡野菜ランチ」。「まつのキッチン」では、日々のランチ調理だけでなく、いろいろな取り組みを行っています。

その一つが野菜・果物の「乾燥」。

もったいない野菜

天候や時期によっては、ランチだけでは使いきれないほどのロスが出てしまうことがあります。といっても、少しのキズや傷み、変形があるだけで、十分おいしくいただけるものです。

廃棄するのはもったいない。ならば、ということで2016年に導入した業務用食品乾燥機が、このところも大活躍しています。

もったいない野菜

写真はちょうど今がシーズンの巨峰とシャインマスカット。弊社でも取り扱いが多くあるのですが、今年は6月、7月に異例の長梅雨・低温が続いた後、8月初旬の梅雨明け以降、一気に高温に見舞われたため、房が脱粒しやすくなっており、樹上で熟度が進んだ完熟の房もあり、毎日かなりの量のロスが発生しています。

幸せ野菜ランチのデザートに生でそのまま、ぶどうゼリーにと、工夫して美味しくいただいていますが

もったいない野菜

使い切れないほどの量が出る日もあるため

もったいない野菜

業務用乾燥機をフル稼働して「自家製干しぶどう」に。

もったいない野菜

ぶどうは丈夫な果皮に包まれているため水分が蒸発しにくく、通常なら24時間ほどで乾燥できるところ、ほぼ倍の48時間をかけて乾燥機を動かし続け、ようやく完成します。

下の写真はシャインマスカットの1房まるごとドライ。自社の出荷で出たロス品を自社で乾燥する「自家製」だからこその、贅沢な加工です。

もったいない野菜

じっくりと時間をかけて干しあげたぶどうは、甘さと酸味が凝縮されて濃厚な味わい。そのままでも手が止まらない美味しさですが、保存のきく干しぶどう、まつのではいろいろに楽しんでいます。
 
まずは、まつの幸せ野菜ランチに欠かせない、人気の生野菜サラダのトッピングに。いつものサラダに自家製干しぶどうのアクセントが加わり、ぐっとゴージャスになりました。

もったいない野菜

かぼちゃサラダと合わせるのも定番ですね。クリーミーなかぼちゃの優しい味わいに、干しぶどうの酸味と甘みがアクセントになっています。

もったいない野菜

これも定番、ヨーグルトとの組み合わせ。ヨーグルトの水分を吸って弾力をました果肉と、なめらかなヨーグルトとの組み合わせがたまりません。果実の濃厚な甘さで、お砂糖のいらない美味しさです。

もったいない野菜

ホットケーキミックスを使ったお手軽蒸しパン。身体に嬉しいヘルシーなおやつです。

もったいない野菜

つくり方は簡単!

[材料:ココット1個分]
ホットケーキミックス 40g
砂糖 大さじ2弱
牛乳 大さじ4
干しぶどう お好みの量
※今回はかぼちゃパウダーを小さじ1弱加え色鮮やかに仕上げました。もちろんかぼちゃパウダーなしでも美味しく仕上がります!

[つくり方]
1.ココットの内側にサラダ油などを薄く塗り、干しぶどうを数粒、お好みの量だけ入れる。

2.ホットケーキミックス、砂糖、かぼちゃパウダー(使用する場合)をあわせてふるいにかける。

3.2に牛乳を加えてなめらかになるまで混ぜ、ココットに流し込む。

4.3を電子レンジ600wで2分間加熱する。
※機種により加熱時間が異なります。竹串を指して生地がつかなければ完成です。

5.お好みで飾りのレーズンを4に乗せてできあがり!

 

「つかう責任」──ロス野菜の活用に積極的に取り組むようになって改めて感じるのは、まつのには「つかう責任」があるということです。

食品ロスの問題については、例えば食品メーカーの賞味期限設定の問題など「つくる側」の対応がよく言われますが、その食品を購入・仕入する「つかい手」の意識の持ちようで変わることも多いと感じております。

生産者の方々が大切に育て、収穫した野菜・果物を仕入れ、お預かりする立場として、残念ながら出荷に満たない商品も無駄にせず、その価値をまっとうさせること。これからもその方法を考え、実践してまいります。

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