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みなさま、こんにちは。和歌山のまつのベジフルサポーター、野菜ソムリエプロチーズプロフェッショナの井上 宣子(いのうえ のりこ)です。2017年がスタートしてあっという間に日が過ぎていく、「1月は行く」とはよく言ったものだなぁと感じる毎日です。さて、今回は元旦の記事でも少しご紹介いたしました和歌山県の特産品じゃばらをご紹介したいと思います。
「幻の果実」といわれる理由とは…?
和歌山県北山村のあるお宅で「へんなみかんが育つ」「でも食べてみると美味しい」と持ち主の方も何かわからずに慣れ親しんできたじゃばら実はこの木が世界にたった一本自生するじゃばらの原木でした。
柚子と九年母(くねんぼ)、紀州みかん等の自然交配種でこの地にしか自生していなかったそう。幻の果実と呼ばれる理由は、じゃばらに含まれるナリルチン。ナリルチンはフラボノイドの一種で花粉症やアトピー性皮膚炎、気管支喘息等のアレルギー症状の抑制効果が期待できると日本食品学会で発表されています。そのナリルチンの含有量が他の柑橘類の6~7倍もあるとか。
山のじゃばら畑
一つ一つ手作業で丁寧に収穫されていきます。
収穫した果実は皮ごと絞るキャタピラ式という方法で搾汁されます。
皮ごと絞ることで皮に多く含まれるナリルチンや香りの成分、オイルを一緒に搾れます。
搾った果汁は熱殺菌せず、キュピテナーで業務用冷凍庫で急速凍結します。もともと柑橘類の果汁はアルミの一斗缶に保管しますがアルミ缶に保管すると封緘する前に煮沸消毒をするためせっかくの風味や香りが落ちてしまいます。そこで、このキュピテナーを使用。煮沸せずに搾りたてを急速冷凍でき、素材の風味を新鮮なまま閉じ込めることができるそうです。ちなみに、じゃばらってこんな可愛い白い花が咲くんです。
じゃばらは「邪気を払う」ほどすっぱいというところから名前を付けられたともいわれ、地元では縁起物として、お正月のお料理等に使われています柚子やカボス、すだちなどと同じようにいろいろなお料理に使えます。
【じゃばらとじゃこの混ぜご飯】
(材料&作り方)
釜揚げシラスにじゃばらの搾り汁と醤油、すりごまを入れてご飯と一緒に混ぜ合わせる。器にもって、細く切った大葉とじゃばらスライスを飾ります。
また、今ではじゃばらの果実はもちろん様々な加工品も開発されていて、花粉症対策として人気を集めています。
ジャバラ果汁
和歌山県産じゃばら100%使用の果汁
1本(100ml)の中に3個分の果汁が詰まっています。搾った果汁は熱殺菌せず業務用冷凍庫で急速凍結します。瓶詰して最後に熱処理をするだけなので香りや風味を保てるそうです。
ジャバラピール
果実よりも果皮にナリルチンを多く含むというじゃばらピールをオリジナルレシピで漬け込んで乾燥させた
甘くてちょっぴりほろ苦い大人のスイーツ。
ジャバラ果皮 粉末
果実皮の粉末保存がきくので一年中利用できます。
・お湯で割ったじゃばら茶
・炭酸で割ったドリンク
・パンやクッキーお菓子作りに
・お塩と混ぜてじゃばら塩
など、いろいろな楽しみ方が
ジャバラハニー
じゃばら果皮をふんだんに使って蜂蜜シロップにしています。ヨーグルトに入れたりパンに塗ったり寒い冬にはお湯割りドリンクにも。
ご紹介したこれらのじゃばら商品は今回取材にご協力くださった新岡農園様のHPでお求めいただけますよ。 http://shinoka.shop-pro.jp/
和歌山県北山村原産じゃばらは今では種苗登録が切れたので和歌山輝北地域のかつらぎ町で荒れた耕作放棄地を開墾して栽培をされるようになり新岡農園ではいち早くじゃばら栽培に取り組んで来られたそうです。
新岡農園の皆様、どうもありがとうございました。
和歌山のベジフルサポーター、 野菜ソムリエプロ、 CPAチーズプロフェッショナル井上 宣子 (いのうえ のりこ)でした。