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野菜果物・産地情報(2023年9月)

気象庁の1カ月予報によると9月前半は気温がかなり高くなる見込みで、厳しい残暑が予想されています。また台風9号・10号・11号の「トリプル台風」が、10号消滅と入れ替わりに12号が発生し再びトリプルとなるなど予断を許さない状況が続いています。8月と同様産地状況は天候次第となりますが、現時点での情報をお伝えいたします。

葉菜類

水菜

前半は猛暑・台風の影響で高値傾向、中盤やや落ち着きますがお彼岸頃に再び高値推移が見込まれています。

サンチュ・香草・パセリ

台風・残暑の影響次第で高騰・品薄の可能性あり。特にパセリは台風・残暑次第で壊滅の可能性もあり、総じて品薄傾向です。

クレソン

花芽の時期が終わり、入荷量が落ち着いてくる見込みです。

アスパラガス

国産は各産地順次終了し、等級に関わらず入手困難。上旬には輸入への切り替えを予定しております。

長ねぎ

東北産地がピークに入る時期ですが干ばつが続いている影響で生育が停滞し、中心階級が細物中心です。関東近在産地(茨城、栃木)も高温と乾燥等の影響により例年以上に太りが良くなく出荷量も減少中。一部病害もあり品質劣化が散見されます。

果菜類

パプリカ(輸入)

例年通り韓国産が端境期を迎え、オランダ産との併用となりますが、昨年からの輸送費高騰が続き高値傾向となっております。

米茄子・赤ピーマン

全量露地作のため、供給は台風等この後の天候次第となります。

ししとう

8月後半、高知県産が台風の影響を受け入荷が激減しておりましたが、9月も台風等の天候次第で予断を許さない状況です。また高温による前進傾向が続いていたため樹の成り疲れ、産地(高知・千葉)の稲刈りの時期も重なり入荷減が見込まれています。

かぼちゃ

大玉傾向、一部に高温障害が出ております。上旬から北海道産中心となる予定です。

オクラ

9月入荷状況は台風次第、またシーズンとして中下旬から出荷量は減少していく見込みです。

ズッキーニ

長野が終盤に差しかかり、価格は上昇傾向の見込みです。

土物類

玉ねぎ・じゃが芋

北海道産中心となります。

さつま芋

新物に切り替わりました。大きな問題はない見通しです。

紫芋

9月以降、各産地順次出荷が始まる見込みです。

里芋

関東近県物が出始めました。

豆類

スナップエンドウ

国産が終了し、ペルー・タイ・中国などの輸入品となります。国産は九州産地が10月下旬頃からの開始見込みとなります。

インゲン

高温障害による花落ちが散見され、入荷量減少が見込まれています。

香菜類・ハーブ・小物ほか

みょうが

需要に伴った作付となり、入荷量は減少傾向となります。

大葉・ルッコラ・セルフィーユ・スペアミント・ディル・ベビーリーフなど

残暑次第で高騰品薄の可能性がございます。

すだち

一年で最も供給が安定する時期ですが、台風次第となります。

きのこ類

全般

9月中・下旬以降から需要期に入るため、価格は多少高値推移の見込みです。

果物

いちご(輸入)

例年のこととして暑さの影響から9月は高値推移となります。

アボカド

新物に油分が乗ってきて品質は安定傾向、端境期も落ち着き供給量も安定する見込みです。

パイナップル

エルニーニョの影響を受けて本来の時期ではない時に開花してしまう「狂い咲き」が産地フィリピンで生じ、実を付けるべきでは無い時期に実が付くなどして生産計画にズレが発生。また雨季が長かったことで品質も著しく低下し、特に6玉などの大玉サイズでここ数年なかった程の著しい品薄が発生しております。この状況は来月いっぱい続くと予想されております。

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