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こんにちは!
沖縄県のまつのベジフルサポーター
野菜ソムリエプロ
沖縄野菜プロジェクト協同組合理事の堀基子です。
寒さ厳しい毎日ですが、亜熱帯の沖縄では、なんと桜がほころび始めています!寒緋桜の名所・八重岳では、今年も1月21日から、日本一早い桜まつりを開催中です。その麓の伊豆味(いずみ)地区は、沖縄が誇る柑橘タンカンの名産地として知られ、1月から2月にかけて最盛期を迎えます。
タンカンは、ポンカンとオレンジの自然交配から生まれたといわれ、伊代柑や清見などに代表されるタンゴール類の仲間に分類されます。亜熱帯に適した作物ということで、沖縄へは大正時代に導入され、昭和40年代から生産が盛んになりました。
果皮はゴツゴツと傷も多いのですが、華やかでフレッシュな特有の香り、ほとばしるジューシーな味わい、濃厚な甘み、爽やかな酸味は、一度食べたら忘れられません。ビタミンCの含有量は温州ミカンの約2倍といわれています。
生産者の座間味栄一さんによると、「4月に花が咲いてから、1月の収穫までの9カ月間、木の上で頑張ってきたわけさぁ。真夏の太陽のカンカン照りにも、吹き荒れる台風にも負けないように、皮が厚くなって、傷も多くて、ヤナカーギー(見た目が悪い)だけど、ひと皮むいたら上等よぉ!」とのこと。果皮の傷は台風に耐えた名誉の証しなんですね。
ちなみに、タンカンの収穫期は寒緋桜の見頃と重なるため、タンカン狩りと花見を楽しむ観光客で、1月下旬から2月上旬の週末は周辺の道路が大渋滞になるほどです。地元の直売所のバックヤードでは、大きさをより分ける選果機がフル稼働していました。
また、この季節の沖縄は、タンカン以外の柑橘もいろいろと店頭に並びます。
たとえば沖縄の在来種といわれるトークニブー(唐九年母)。まだ青さが残るものはオートー(青唐)と呼ばれ、酸味がきいた味わいです。
いずみ紅とも呼ばれる大紅は、セミノールと温州ミカンの交配種で、濃く鮮やかなオレンジ色が特徴。温州ミカンに似た風味で愛されています。
以前ご紹介したシークヮーサーも、この季節には見事に完熟し、クガニー(黄金の意)の名でフルーツとして食べられています。
冬も温暖な亜熱帯の沖縄で、皆様もぜひ一度、日本一早い桜と旬の柑橘を満喫してみませんか。
以上、沖縄県のまつのベジフルサポーター、野菜ソムリエプロの堀基子でした!