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こんにちは。
山形県まつのベジフルサポーター、アクティブ野菜ソムリエ、アスリートフードマイスター3級、鐙谷貴子(あぶみや)です。
今回は山形県酒田市の在来作物「鵜渡川原(うどがわら)きゅうり」をご紹介します。かつて鵜渡川原とよばれた地域で守られているきゅうりです。このきゅうりの特徴は長さは10cm以下のものを収穫するということです。表面には美しい薄緑色の縞目模様です。
このきゅうりを守る会「ミセスみずほの会」の7人、その中の阿部裕子さんの畑を訪ねました。葉っぱをかきわけ収穫します。
このきゅうりの特徴は半白、表面にはトゲトゲがあり、そのトゲ(イボ)は褐色。最大でも18cmくらいにしかならず一般には10cm以下を収穫します。きゅうりの収穫は6月下旬から7月下旬まで。梅雨時期の耐病性があることが今まで種を繋いできたとみられています。開花後5~6日で収穫します。また、すぐに劣化することから収穫後すぐが勝負です!夕方収穫して朝に出荷。それ以上大きくなったものは種だらけになって食味も悪く出荷には至りません。それゆえ収穫が1日違っただけで出荷できないことも多くあるそうです。
これは開花後4日目。もう2、3日ほどで収穫になります。
一般にスーパーで並んでいるきゅうりと長さを比べて見ましょう!長さは半分以下色は薄めで形はコロンとしています!
このきゅうりは「めっちぇこきゅうり」という商標登録を取り販売しています。「めっちぇこ」は庄内弁で「小さい、かわいらしい」という意味です。名前や姿はかわいらしいきゅうりですが実はとっても個性的な味のきゅうりなのです。食感は固くカリっと!歯ごたえですが、その少し後から強い苦みが襲ってきます!これぞ在来作物の繋いできた力?!と思い知らされます。その苦みは料理や漬物に加工してもなくなりません。でもそれが美味しいのです。
鵜渡川原きゅうりの香味ナムル
ニガうまい!!
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<材料>2人分
- めっちぇこきゅうり・・・5本
- みょうが・・・2本
- 大葉・・・・・5枚
- ごま油・・・・大1/2
- 塩・・・・・少々
- 白ゴマ・・・適量
- 糸唐辛子・・・適宜
<作り方>
- きゅうりは麺棒で軽く叩いて縦に割る
- みょうがは縦に千切り。大葉は手でちぎる。
- ボウルに1.を入れてごま油、塩、2,を加え和える。
- 器に盛りつけいそ糸唐辛子をのせる。
鵜渡川原きゅうりの辛子漬け
ポリポリ!丸ごと食べるのが美味しい!
<作り方>2人分
- めっちぇこきゅうり・・・・6本
- 塩・・・小1弱
- 砂糖・・・小1/2
- 辛子・・・小1
- 水・・・少々
<作り方>
- きゅうりは洗ってヘタを包丁で切る。
- 保存袋に1.を入れて塩、砂糖、辛子をもみ込んで冷蔵庫で2日間。
鵜渡川原きゅうりと夏ピクルス
<材料>(1瓶分)
- めっちぇこきゅうり・・・1本
- 唐辛子・・・1本
- ズッキーニ、ミニトマト、パプリカ、
- にんじんなど・・適量
- ピクルス酢(酢、砂糖、塩、水)・・・・300~350cc
<作り方>
- 容器の長さに合わせて野菜を切る
- 容器に入れてピクルス酢をひたひたに入れる。次の日から食べられる。
鵜渡川原きゅうり水
ほろ苦くて元気になりそう!!
<材料>
- めっちぇこきゅうり・・・3本
<作り方>
- きゅうりは縦に切り水に入れて冷蔵庫に入れて2時間置く。
このきゅうりはおばあちゃんの思いでの味。昔、井戸に冷やしてたり漬物にして出してくれた。でも子どもの頃は苦いこのきゅうりを余り好きではなかった。
そんな遠い夏を思い出す食べ物の一つです。
そしてこの鵜渡川原きゅうりは地元の方々の強い愛着のなくしては在来作物は繋がらないのです。次の世代に継承していくこれを懐かしいと思う。その次の時代を想像して微力ながらそれを伝えて行きたいと思っています。
山形県まつのベジフルサポーター、アクティブ野菜ソムリエ、アスリートフードマイスター3級、鐙谷貴子(あぶみや)でした。