淡路島でメキシカンサワーガーキンの栽培を手がけるのはF.W.Aの山下敏彦さん。淡路島の若手農家が集まり、生い立ちのわかるハーブと野菜を届けることをコンセプトに活動し、まつのに野菜を納めていただいているフレッシュグループ淡路島の提携メンバーのおひとりです。大阪でアパレル関連や音楽の仕事に携わっていた山下さん。いつの時代も必要とされる「食」に打ち込みたい、と淡路島へ移住して農業研修を始めたのが2010年。3年間の研修を終えて、本格的に農作物の栽培を始めました。
この小さなきゅうりの栽培は、今年初めてのチャレンジ。2月に種を蒔き、定植したのが5月。100株からのスタートでした。最初は、なかなか大きくならずにかなり心配されたようです。1カ月半がたった頃、ようやく葉っぱが茂り始め、よく見ると小さな可愛らしい花が咲いていました。その黄色い花は、やっぱりきゅうり!そして小さな命が実を結んでいました。
病気にも強く、生命力に富んだ小さな実がたわわに育っています。2〜3センチほどのミニきゅうりは、ひとつずつ丁寧に収穫されます。地域によって差はありますが、関西周辺では露地物のきゅうりの収穫は8月のお盆過ぎ頃までが目安。メキシカンサワーガーキンは、7月から10月頃まで収穫できるのも魅力のひとつです。
定植したばかりの頃は、ほんとうに育つのかと、不安になったこともあった山下さんですが、今ではこんなにこんもりとしたきゅうりの森ができあがりました。実が完熟すると、ぽとりぽとりと落下します。
出荷は、若手農家グループフレッシュグループ淡路島を通じて、おもに兵庫県内の飲食店へ届けられています。お取引のあるシェフのみなさんは食のトレンドにも敏感です。話題性のあるもの、めずらしいものがあれば、どんどん提案してほしい、とのご要望も、生産者さんにとってはうれしい限り。励みにもなります。メキシカンサワーガーキンも積極的にご提案を続けるうちに、口コミで噂が広がり、お問い合わせも増えているのだそう。食のプロから認められる作物を育てることに喜びを感じる、と山下さんは語ります。
あの小さなすいかみたいなの欲しいんですけど・・・と、プロのシェフからお問い合わせがあるというミニきゅうり。名前を覚えるのも大変ですが(笑)見れば見るほどかわいらしくなんだか愛着がわいてきます♪
指先でつかめるほどのミニサイズ。みずみずしいきゅうりの香りと、きゅっと引き締まるような酸味が特長。暑さに疲れたカラダをシャキッと目覚めさせてくれるような食味を、ぜひ一度味わっていただきたいです。
サラダのきゅうり、まだ切って使ってるの??そんなキャッチフレーズを楽しげに披露してくださった生産者の山下さん。いつものサラダに「切らずに使うきゅうり」を添えてみました。鮮やかなオレンジと黄色はスティックパプリカ。フレッシュグループ淡路島の提携メンバーさとう農園さんから分けていただいたもの。甘くてジューシー、種もまるごと食べられるということで、種つきのままザクザクと切って一緒に盛り付けました。
きゅうりといえば、定番のピクルス。実自体にも酸味がありますが、お酢、お水、塩、砂糖、ローリエやピンクペッパーを入れ、加熱してピクルス液を作りました。熱いうちにビンに注ぎます。
サラダそうめんにも添えてみました。種のほうを上に向けると、まるでトマトと見分けがつかなくなってしまいました(笑) 豚肉の冷しゃぶと錦糸玉子をトッピングして、そうめんつゆを回しかけるぶっかけスタイルでいただきました。
小さくてかわいらしいきゅうりメキシカンサワーガーキン。飲食店やご家庭の食卓でもきっと人気者になれるのでは、と期待を寄せています。
お問い合わせは下記をご覧ください
フレッシュグループ淡路島
http://www.freshherb.jp/
兵庫県のまつのベジフルサポーター
野菜ソムリエ
フードライター 坂田理恵でした。