2009年 5月 19日 (火)
北海道の春の畑より
by ピーチ
昼間の陽気とは、一転、夜はまだ冷え込みが厳しい北海道の春。
昼夜の寒暖の差がおいしい野菜を育てるのですが
種が芽をだし、ようやく苗となった今の季節、夜の寒さは大敵です。
ほんの数日前にも、5月も半ばというのに、霜が降りました。
霜が降りるとは、 気温が0℃以下に冷え、地面が氷の結晶に覆われてしまうこと。
気温だけではなく、風や湿度など様々な条件で起こるため、
予想しにくい北海道の春の霜。
今年も、名寄のアスパラが全滅するなど大変な被害がありました。
自然の厳しさを改めて感じます。
そんな天候の中、
寒さに強い春の野菜は、元気に育っていました。
雪の下で越冬した、白菜の菜の花。
昨冬収穫されず、カサカサになった白菜の中央から、ニョッキリと育ちます。
菜の花は、横に伸びたわき目を摘んでいただきます。
見た目も味も白菜の面影はなく、ほろ苦い春の味です。
そして、露地栽培のニラ。
雑草の中、力強く成長しています。
葉に厚みがあり、加熱してもしっかりとした歯ごたえが残ります。
それから、独特のよい香り。
香りの成分は、硫化アリル。疲労回復に欠かせない栄養です。
ビタミンB1と一緒に食べるとより効果があります。
ちなみに、先日ブログで紹介されました‘花ニラ’は、こちらではまだ咲いていません。
最後に、青々とした葉、これが何かわかりますか?
これは、ニンニクです!
霜にも負けず力強く育っていました。
ニラと葉の形が、とても似ていますね。独特の強い香りも香りも似ています。
ニラとニンニクは、同じ『ユリ科ネギ属』の植物なのです。
収穫は、初夏。今からとても楽しみです。
日本は北から南と縦長で、気候が大きく違います。
皆さんのお住まいの地域と旬がどのくらい違うのでしょうか?
そろそろ、ハウス栽培の北海道産のアスパラが出荷されていますね。
このところ、北海道の気温は低く、アスパラの生育が遅れています。
次回の北海道レポートは、アスパラの情報をお届けします。
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