2010年 11月 6日 (土)
大田市場見学 11月第一週
by シニア野菜ソムリエmiwa
今週の大田市場見学は
キノコ類を中心に見てきました。
写真は 八色しいたけで新潟県産。
関東での しいたけは山梨、茨城、群馬、栃木、
千葉、福島などが多いそうです。
定番の えのき茸や しめじも産地によって、
箱の大きさやロゴも様々です。
写真上は、 一株舞茸。
株自体が 直径30cm近くあり、
いい香りが漂っていました。
写真真中は 山のぶなしめじ
一つ一つのキノコが大きく、
傘の直径が2〜3cmぐらいです。
岩手県産のものでした。
写真下は長野県産の くりたけ
一般のスーパーでは出回らない、
珍しい高級品です。
中卸のキノコ売り場に行くと、
キノコの傘が 白いしめじや、 真っ白の舞茸。
そして良く見る えのき茸は白いですが
栗色であったりと
いろんな彩りのキノコがズラリと並びます。
こちらは色や形が楽しいキノコたち。
焼き菓子を思わせるキレイな 栗色の かきのき茸(長野)、
しめじを長〜くしたような 柳まつたけ(新潟)、
そしてピンク色がカワイイ とび色ひら茸(長野)。
松茸も産地寄って形や色が様々ですね。
トルコ産は 色が濃くても形は全体に丸い感じで、
中国産も 色は濃いですが、全体に長細い感じ、
そして アメリカ産は 色が薄い、など。
産地や国によって特徴が違うのも
現場に行って、ズラリと並んでいるものを
自分の目で見て勉強しなくてはいけませんね。
色は産地によって違うそうですが、
形は等級などで違うそうです。(開き、半開き、蕾等)
後、中国産松茸は終了間近ということです。
大田市場全体を見渡せるスポットがありました。
早朝7時前後でしたが、
大勢の方々が取引している姿は、 圧巻です。
ここから普段、家庭や飲食店で食べている
お料理の素材が発信されるのですから、
何か感慨深いものがありました。
もちろん、一生懸命、野菜や果物を育てた
農家さんたちの心もありますが。
この日もイベントが行われており、
愛媛みかんの紹介イベントでした。
その場で食べ比べも行われており、
かなりの人が集まっていました。
中卸コーナーで見た珍しい野菜は、
茨城の はやと瓜でした。
パプリカほどの大きさでしたが、
どんなお料理にあうのか、とても興味深いですね。
そして今からクリスマス商戦となる、
スイーツの主役 いちご。
今年の猛暑と急な冷え込みで 国内産の数が少なく、
(まだ出回り時期ではないというのもありますが)
輸入イチゴがメインだそうですが、
それも数が少なくなっているそうです。
アメリカの産地では 大雨の影響により
品質が落ちているので輸入入荷段階で
かなりの傷みがでているのが現状。
左の写真は、 仲卸で検品して不良品をはじいている風景です。
ここでの ロス率が約20%。
通常では必要の無い作業ですが
アメリカでの天候の影響がきいているということです。
右の写真はケーキやお料理の名脇役となる花。
バラやスミレ、菊、蘭など。
モミジやイチョウの葉もありました。
趣味が お料理、というだけでは、
さほど産地や現場の思いを知らなくてもいいかもしれませんが、
野菜や果物の栄養価はもちろん、
産地や生産者さんの 心、
そしてそれらを売っている人たちの 心も
学んでいく必要があるな、と痛感致しました。
来週は 築地市場見学のレポートをご案内します。
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