2011年 7月 16日 (土)
市場から新入社員がやってきた!
by ちゃーりー
今年も、東京の卸売市場より
新入社員の皆さんが現場研修に来てくれました。
本年は、10名が3部隊に分かれ、3日間ずつの研修でした。
「センター業務」や「出荷の流れ」の説明から始まり、
野菜の計量・小分け作業をしてもらいました。
寒い中、慣れない仕事で大変だったと思いますが
皆さん、しっかりとやり遂げていただき、
このまままつので働かない?
とスカウトしたいくらいでした。
私達にとっても、普段当たり前にしている仕事が
どのように感じるものかを知ることが出来、
たくさんの勉強や発見をさせていただきました。
ありがとうございます!
先日、
お礼のお手紙と共に、研修レポートが届きました。
そこには、ぎっしりとそれぞれの感想が書かれていました。
抜粋してご紹介いたします。
以前よりも消費者のニーズの変化により、
小分け作業が大変細かい作業になり、
難しい作業となったと当社担当から聞いていましたが、
御社の研修に参加できたことにより、
身をもって消費者の求めるものがどのようなものなのかが分かりました。
御社の研修で最初に驚いたのは、
1つだけでも消費者のニーズに応えている点です。
送り先のコンテナをいくつも並べ、
様々な商品を小分けしている作業には驚かされました。
我が社も以前のようなやり方ではなく、
少しでも消費者のニーズに応えられるような
やり方、方法に変えていく必要性があることを痛感いたしました。
私が行なった業務は大根です。
全て大根に携わる仕事をしました。
主には、大根をいくつかに切り、
切ったものを1キログラムになる様選定し袋詰めする作業です。
大根のカットでは、真っすぐ切るための力具合、
大体0.5グラムに切れる様な予測立て、
グラム数の計測作業では、
丁度1キロになる様持った時の重さを感覚で覚える判断力、
袋詰めでは的確に綺麗に入れ、ビニールを結ぶために指を使う素早さ、
一つの工程だけも多くの能力、考えが必要でした。
どの作業でもスピードが要求され、
1.1キログラム以内、6秒以内でないと利益がでないそうなので、
いかに効率のよい業務を行なうためには、
一つ一つ考えたうえで身体に覚えさせることが大切だと感じました。
私達の仕事で活かすなら、のほほんと考えないで仕事をせず、
無駄を省き何が行なう仕事においてよいか考える姿勢が重要だと感じました。
普段市場で取り扱われていた品目がそのまま、
消費者に流れているだけでないということを感じました。
自分達が体験した作業はごく一部ですが、
品物を納品する店舗によって専用のマニュアルを作り
グラム数や袋に入れる本数などを調整したり、
産地が分かるように産地を表示したシールを張るなど
様々な対応をしていたことに驚きました。
作業中は同じことの繰り返しでしたが、
消費者のことや、この会社の利益のために役に立とうという、
プラスの考えを常にもつようにして作業の効率を上げようと行いました。
作業に関しては時間が経つにつれてスピードが増していき、
モチベーションも維持できました。
研修中は必死に根気よく作業をしていてあまり考えていませんでしたが、
終わってから感じたことは、
どの仕事も大切で1つの会社でもうまく機能していなかったら、
消費者の人々に満足頂ける商品を提供することができない。
私にとって、違う視点から仕事が出来たことは、
とても大切な経験でしたのでこの経験も大切にします。
現場での雰囲気は、
作業を行っていたのが中国の方々がほとんどでしたので、
コミュニケーションを取るのは難しかったですが、
片言の日本語での説明やジェスチャーによって理解することができ、
結果的にお互い満足のいく作業ができたと思います。
環境に関しては現場がすべて冷蔵庫内だったので、
正直、辛くなるときもありました。
しかし、まつのの皆様はそこで毎日仕事をしているので、
精神的にも肉体的にもタフで関心しました。
私も、3日間でしたが、この環境での作業ができたのも貴重な経験になりました。
また、根気や忍耐力の点でも成長できたと実感いたしました。
サプライチェーン・フードチェーンを学びましたが、
実際にこうして詳細な流れを自身で体験するのは初めてでした。
何よりも驚いたのが24時間センターを稼働することによって
迅速に注文に応えられる体制になっている、
また同時に機械化されていると思われた作業が
依然として人手によって行われていたことです。
外食店側のメリットとして加工する手間が省ける、
アウトソーシングによる経費の削減、在庫を持つ必要が無い事、
バックヤードの省略・縮小などプラス面ばかりで頷けるような気がします。
また市場から運搬、ピッキングセンター、外食店舗へ繋がる
一連のコールドチェーンによって、
鮮度を落とさないまま運ばれお客様に安心と安全を、
外食店舗やお客様に利便性を提供して
陰で人々の生活を支えているという事に気付きました。
産地からお客様へ野菜を届けるには、様々な人の力が必要です。
働く会社は違っても、
目指すはお客様と生産者さんのために!
市場・まつの それぞれの得意分野を活かして、
これからも一緒に
美味しい、新鮮な青果物をお届けできるようがんばっていきましょう!
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