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2013年 4月 11日 (木)

南アルプス市の果樹園を訪ねて…♪【山昭農園】〜後編

by ジュニア野菜ソムリエERI



それでは、サクランボの花粉は
どのように採取するのかを教えていただきました!


こちらは摘花したサクランボの花。




この中心の黄色いのが花粉かな?



…と思いきや、これは葯(やく)というもので、
花粉はこの葯の中に入っているのです。


そのため、まずは葯を採取し、
この「開葯器」に入れて24時間寝かせます。



20℃で乾燥させることで
葯が壊れやすくなり、
花粉を取り出すことができます。


その花粉を取り出すには、
このような「花粉精選機」を使います。






そして、採取した花粉は瓶に入れて密閉し、
−20〜30℃で1年間保管します。
サクランボ栽培は、
本当に手間のかかる作業ばかりなのですね。



さて、こちらはサクランボのハウスの脇で
綺麗な花を咲かせていた桃「浅間白桃」の花♪



開花したばかりだと、こんなに白いのです!



そして、徐々に中心が赤く染まってきます。
こうして濃いピンク色になったら、受粉OKのサイン。
人口授粉を開始するそうです。



桃は品種によって花粉を持っていないものがあり、
この浅間白桃も人工授粉が必要とのこと。

サクランボとほぼ同じ時期に開花するので、
両方を育てている生産者さんは
摘花・摘蕾をしながら人工授粉をしなければならなくて、
この時期はとにかく忙しいそうです。



さて、別の場所にある圃場には、
桃の若木がたくさん植えてありました。



「日川白鳳」、「あかつき」、「アルプス美人」、
「浅間白桃」、「ゆめしらね」

などの品種が植えられています。

そして、苗木を植えて3年目となるこの畑では、
草生栽培を行っていて、
年1回しか消毒をしないそうです。


さらに、名執さんのこだわりは、
肥料に牛糞や鶏糞、化成肥料は使わないこと。
籾殻、米糠、浄化作用のある灰に、
北杜市にある「いずみキノコ園」の
キノコの栽培カスを混ぜて作った堆肥を使っています。
キノコの栽培カスを加えることで、
土の中の菌のバランスがとても良くなるそう。



こうして一年間寝かせてから、畑に播くそうです。
全く臭いがしないのには驚きでした!




伝統を受け継ぎながら、新たな試みにチャレンジし、
より質の高い桃やサクランボを生産しようと
日々努力されている名執さん、
本当にありがとうございました!

今年、山梨県産の桃やサクランボに出会える日が
ますます楽しみになりました♪





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