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2009年 7月 16日 (木)

嬬恋産地視察

by トマトラヴ

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防除
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JA嬬恋村干俣支所 バラキ高原出荷組合

今回は群馬県嬬恋村はにキャベツの視察として訪れました。
「JA嬬恋村干俣支所」朝8時に東京を出て11時ころ到着しました。
嬬恋村には6つの支所があり、干俣支所は3番目に大きい支所。

この干俣支所にあるバラキ高原出荷組合は地元にある茨木山という山からつけられた名前で、標高700〜1400mに位置するキャベツの産地です。

嬬恋地区はキャベツの一大産地として有名ですが、こちらの農協も約90%の生産がキャベツ。
という土地柄です。

バラキ高原出荷組合はキャベツだけの組合というのはなく、この地域全体の農産物すべての組合。

生産者は90名ほどおりますが、中でも特別栽培を行っている組合員は34名。
平成6年ころから特別栽培がスタートしました。

特別栽培の圃場にはそれぞれ特別栽培を示す看板が立っています。

また、特栽の畑のみ防除はフェロモンとラップを採用しているので、畑のあちこちにワイヤーににたフェロモンとラップを巻きつけた棒が差してあります。

フェロモントラップの仕組みは

メスのフェロモンを出して雄を呼び寄せる。

でもメスはいないのでオスが錯乱して結果交尾ができずに死滅する。

虫がゼロになるわけではないが、交尾ができないので子孫ができない

畑全体の絶対量が増えない。

農薬の回数が減る

という効果を狙っているのだそうです。

土作りも緑肥を中心に、窒素分は有機質が50%以上になるように農協が指導。
キャベツが終了すると、そのまま冬。厚い雪に覆われます。
春緑肥を蒔いてそれを漉き込む。そこにキャベツを植えて夏場はキャベツ一色。秋収穫を終えて冬。この繰り返しで作っているのだそうです。

生産者の干川由男さん

キャベツ栽培はお父さんの代から。
由男さんは24の時に家に戻りキャベツ栽培を手伝い今に至ります。
キャベツ栽培歴は今年で29年目で、5haの畑を2人で作業しています。
1日の出荷は多い日で300csほど。
夏場はキャベツ、雪に覆われる冬場はスキー場で仕事をしています。
笑顔が素敵でした。

残念ながらこの日は雨が降ったりやんだりのあいにくの天気。
晴れていれば向いに浅間山が望めるのだそうです。

ですがやはり標高1300メートル。空がとても近く感じ、キャベツと雲の距離も短く見えます。

この景色、長野県の川上村にあるレタス産地ととてもよく似ています。
特に標高の高いところから下を望む景色は本当ににそっくりです。
あたり一面緑色のじゅうたん。川上と違うのはその1つ1つの畑の緑がとても濃いこと。
キャベツ色のじゅうたんも綺麗だなと思いました。

嬬恋のキャベツは6月中旬〜11月中旬まで出荷があります。


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