青森トマト冬季講習会
by admin
講習会風景
蓬田トマト部会の吉田会長
蓬田はじめ、五所川原やあすなろのトマト生産者のみなさん
講演と質疑応答など
東津軽の風景
蓬田村
導入当時はこんなトマトばかりでした
この青い箱を見ると夏が始まったなという感じです
村にあるヨモット君のカンバン(イメージキャラクター)
畑での吉田さん夫妻
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青森県主催のトマト冬季講習会に行ってまいりました。
まつのでは夏場に青森産のトマトを使用していますが
中でも東津軽の蓬田のトマトを主力としています。
今回は生産者、まつの、市場販売担当者など集まり色々と意見交換を行いました。
生産者のみなさんも近年の不況によりトマトの販売が芳しくない状態に不安感をつのらせており、
今度この状況を打開するためにどうすればいいのか?
今、外食産業におけるトマトへのニーズはどのようなものなのか?
等など色々と質問をされていました。
青森県のトマトは夏場の他の産地と比べ品質面、選果面で高い評価を得ています。
まつのが蓬田トマトと出会ったのは今から10年ほど前。
当時夏場のトマトは茨城産や群馬産などのこだわり生産者のトマトを使用していましたが、品質面でやや不満がありました。
近県のトマト産地は気温によって栽培環境が大きく影響されます。
夏場の高温が続くと高温障害が発生してしまいます。
また夜温が高い日が続くと樹勢が弱くなり味も落ちてしまいます。
そこで、夏の高温期に安心して使えるどこかいい産地は無いものかと色々探していたところたまたま見つけたのが蓬田トマトです。
見た目はもちろん味もよく、栽培にもこだわっています。
農薬や化学肥料を極力使用せずに栽培し、地域の環境にも配慮した環境保全型の農法です。
これだ!
と思いすぐに導入を開始!
しかし最初は色々と問題もありました。
特に問題が大きかったのが味と色の問題です。
産地(特に遠隔地)から出荷されるトマトは最終的に使用されるタイミングに丁度よい赤さになるように、やや青めで出荷されます。
それまでの蓬田トマトの主な出荷先は都内の大手のスーパーマーケット。
当時、産地から出荷されたトマトがスーパーの店頭に並ぶまでは早くとも4日程度かかっていました。
まつのではお客様のキッチンに届くまでは通常で2日程度。最短で24時間以内です。
このリードタイムのずれが問題でした。
スーパーマーケット向けの着色の出荷基準ではまつののお客様向けには青すぎたのです。
これではお客様がすぐに使うことが出来ません。
また、青めでの収穫となると味も今ひとつよくありません。
実際にまつのに入荷したトマトはことごとく真っ青。
トマトが青い!使えない!と多くの苦情が寄せられました。
そこで、まつののセンターで2日間寝かせ、色目を調整しながら出荷しましたが、これは本来の姿ではありません。
やはり収穫時にある程度の着色があり、まつののお客様のリードタイムに合わせた出荷をお願いしました。
そこで蓬田のトマト部会ではなるべくまつのに合わせた出荷基準を設けるようにしました。
他にも色々問題がありましたが
部会長はじめ生産者のみなさんや、指導の担当者の方々の情熱によって
年々改善され
今ではまさに、まつのの夏トマトのメインとなっています。
最後にまつのから生産者のみなさんへの要望
食味の更なる追求、安心と安全、農薬化学肥料の削減、新しい品種品目への取り組みなどをお願いし閉会となりました。