戦うものと守るもの〜古原さんは語る〜
by トマトラヴ
いい天気で空気が美味しい!
日の光サンサンと浴びていました
丸々と太った玉
鹿避けのための助っ人
パクパクパクパクと...
鹿の道が...
マルチまでひづめで穴をあけられて..
それでもめげずに頑張ります。
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今日は川上の小川グリーン研究会へ産地視察。
出発する頃には雨がやみましたがどんよりとした曇り空。
湿度80%のジメジメ熱い東京から出発。
川上村に近づくと、徐々に明るくなってきて、着いた時には晴天!
日頃の行いがよいのかな。と思いつつレタスの圃場へ到着。
出た瞬間に、むわっと熱風。「暑い!」
高原のさわやかな風を期待していましたが長野も湿度が高く暑い...
レタスもムシムシ暑そうです。
しかしレタスは玉太りもよくしっかり育っていました。
(逆に育ち過ぎている感も...)
畑にあるレタスは収穫間近でぴかぴか。
まずは今年のレタスの食味。
今期はマグネシウムの吸収に着目し、魚を使って作られた肥料を使い苦みを抑え、甘みのあるレタスを目指しているのだそうです。
そのうんちくを聞いてから食味すると..
なるほど、確かに苦くない。食べていくと甘みが。
別のレタスを食べてみると苦い臭いがするけれど食べると臭いとは異なり甘みがあり、そして後味も爽やか。
そして葉が適度に厚みがありサクサク歯切れがよくクリスピー感抜群。
美味しいレタスでした。
そんな美味しいレタスは人間だけでなく鹿も狙っています。
今年は鹿の被害を防ぐために強い助っ人が。
猟犬2匹が畑の脇に。レタスを守ってくれています。
このうちの1匹は何とクマと戦った経験もある犬。(すごい!)その時の傷で目が少し不自由です。
でも、目が不自由になっても現役のころと変わらず、鋭いきゅう覚で鹿の臭いに反応し吠えるのでその声でびっくりした鹿が逃げだすのだそうです。
鹿の被害はひどいもので、被害にあった畑には鹿があるいた跡がくっきり残っていました。
歩きながら首が届くところのレタスをパクパクパクと食べ進んだ後が。
残るは坊主になったマルチが残るのみ。
畑作りから丹精込めて育苗、定植をしたレタスが無残にもこのように食べられてしまうとさすがにがっくりくると。
畑の周りには鹿避けのネットが張られていて鹿と人間の攻防があちこちに。
助っ人の猟犬やネットなどで鹿の害が少しでも抑えられることを祈ります。
「今年は今まで以上に「味」「食味」を追求した土作り、資材(肥料)選びをして育てています。
農家という仕事はとても重要な役割を担う職業。
医療費が年々高くなる日本。
このことに対して皆さんの口にする食物を作る農家の責任もゼロではない。
だから重要な位置に自分達がいるということを常に考え、責任感と誇りをもって仕事をしています。
そしてこれからも安心で安全そして美味しい野菜を作るために日々研究、努力をしていこうと思っています。」
と、小川グリーン代表の古原さん。
今年は息子さんが後継者として就農し、一緒に仕事を始めたのだそうです。
親子2代で美味しいレタス作り頑張ってください。
今日はどうもありがとうございました。