<< 前のページへ 産地報告の記事 次のページへ >>
2011年 11月 28日 (月)

安全安心の「鶏卵」を求めて(2)【アキタいすみ農場】

by ちゃーりー



「いすみ農場」には、

・ヒナより120日齢まで育てる「育成農場」
・700日齢まで卵を採りながら飼育する「成鶏農場」

があります。

今回は、「成鶏農場:第一鶏舎」の中を視察させていただきました。



鶏舎の中にはいると
「コッコッコ」と
鶏の小さく静かな鳴き声が聞こえてきます。

4段のケージが直立に2つ設置され、
高さ8段となったケージの姿は、まるで高層マンション!
1つのケージには、約9羽の鶏が飼育されます。



外部の光が遮断された鶏舎は、暖色の明かりで照らされています。
光量の調整により産卵周期をコントロールし、
鶏が卵を産み続けるようにしているのです。


この環境下だと、平均「25時間毎に1個」の卵を産むそうです。

育成舎から移された鶏は、
およそ550日間、この成鶏舎で飼育され、卵を産み続けます。



何より驚いたのが、鶏舎独特の臭いがしないこと!
こちらの鶏舎では、光量だけでなく、
温度・湿度・空気もコンピューター制御しているのだそうです。

さらに、鶏卵で問題となる「サルモネラ汚染」
予防ワクチン接種を行い、
鶏の体内に抗体をつくることで感染リスクを制御しています。
このワクチン成分は卵には移行しないため、
卵の安全性に問題ない
  という優れもの

鶏に関しても、
独自の品種改良をした「ハイブリッド鶏」
品種改良により、産卵率が向上し集卵数量がアップしているのだそうです。



集卵も自動。
ベルトコンベアに乗った卵は、
手前のレーンにゆっくりと集まってきます。




そして、
ベルトコンベアの通った専用通路で、
人の手にも外気に触れることなく
別棟の「ファームパッカー」室へ運ばれます。

700日齢以上になり、鶏を外に出した後は
施設全体を「洗浄」「ホルマリン消毒」を実施するという
徹底した衛生管理の中、飼育が行われています。



「ファームパッカー」室は、
集卵した卵を別の場所にあるパッキングセンターへ運ぶ前に
汚れのひどい物・明らかな傷・割れ・大きいもの
を選別し、移送用の専用ケースに詰めていく場所。



人による目視確認の後は、
自動であっという間にケースに入れられていきます。



与えた飼料により色分けされたケースに入れられた卵は、
パッキングセンターへの出荷を待ちます。

卵の保管は本来常温でも良いのですが、
現在は、チルド帯で運ばれることが多いため
温度差が出ないよう、農場での保管温度は20度以下に設定して
徐々に品温を下げるようにしているのだそう。

実は・・・長期間保管するには
10℃に一定なのが一番良いのだとか。
「3ヶ月たっても食べられますよ!」
と目から鱗の情報もいただきました。



皆さん、ヒナの雄雌はどうやって見分けるかご存知ですか?

昔は、「お尻の穴」で見分けていたのですが、
今は、「羽根」で見分けるのだそう!
羽根がきれいなのが「オス」
そうではないのが「メス」


これも品種改良によって出来る様になった見分け方なんだそうです。


<< 前のページへ 次のページへ >>









RSS