2011年 11月 22日 (火)
博多のトマトで感激体験
by admin
福岡県の西部、筑前の国
筑前あさくら冬春トマト部会を訪ねました。
この地域は 筑後川の清らかな水と肥沃な土地とで
様々な農産物の生育に非常に適しています
筑後川の支流佐田川のほとりに広がる一面の畑
その中に今福部会長のハウスがあります
この辺りは佐田川の砂土で、 水はけがよいのが特長です
部会では 有機質肥料をふんだんに使用した土作りを行い
安心・安全で美味しいトマトを作っています
トマトの品種は 「感激73」と
いう品種で生産には高い栽培技術が必要な品種です。
色が良いのとしっかりした果肉、味わい深いのが特長です
酸味と甘みのバランスが良いので味が濃く感じられます。
こちらは10/18日に定植したトマトです
こちらのトマトは来年1月に出荷される予定ですが
ここのところ曇天が続いておりその後の開花が遅れ気味です
花がたくさん開花していないと
ミツバチが同じ花を何度も交配してしまい、できる実に傷がついてしまいます
したがってミツバチのお仕事もしばらくの間お休みです
部会長の今福さん夫妻
今福さんは現在52歳
高校を卒業してからすぐに就農しトマト作りをはじめたという大ベテランです
部会長曰く
「無我夢中でトマトを作ってきましたが
いまだに何一つ掴めていません
日々手探りで作っていますよ」
との事です
大ベテランにしてこの言葉
トマトづくりって本当に奥が深いものですね
こちらは部会長の自家製堆肥です
地域の籾殻と、麦わら、ぬかをふんだんに使用しておおよそ一年かけて熟成させます
堆肥づくりにはじっくりと発酵させる為の長い時間と何度も何度も切り返し撹拌する大変な労働力が必要です
この苦労と努力と微生物の見えない力、時の流れによって健康的な土が作られ
やがて美味しく感激するトマトが出来るのです
今回は特別に県の 育苗センターも見学させていただきました
温度と湿度が完全管理されたセンターでトマトの苗は作られています
トマトの苗は
トマトの種を発芽させ、
発芽した苗の上半分を切り取り、もう一つの苗の下半分とくっつけます
上の方がそれぞれの特長ある品種の苗木で
下の土台のほうがトマトの原種に近い台木です
緑色の部分がつなぎ目です
原種に近い苗は病気に強いのでこうすることによって
根は病気に耐えられ
実際に出来る実を 美味しくする事ができるのです
この苗木と台木を切ってくっつけるデリケートな作業はベテランのパートさん達の手で行われます
一日何万本という苗を地道に作業することによってトマトの産地が支えられているのです
土作り
堆肥作り
苗作り
生産、収穫・・・・・・
私達が何気なく
「このトマトおいしいね」
と言って食べているトマトも
こうして多くの人たちの力と情熱
そして様々な自然の恵みによって支えられているんですね
筑前あさくらのトマトは来年1月からの出荷です
お楽しみに
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