2013年 9月 18日 (水)
台風18号通過後の野菜の状況について
by 商品部
今回の台風18号は日本列島を縦断し、各地に甚 大な被害をもたらす事態となりました。
長野以外の産地からも、被害情報が入りましたので、
ご報告をさせていただきます。
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■京都府
桂川の氾濫により、特に、
伏見唐辛子、万願寺・甘長唐辛子、九条ねぎは
壊滅的な状況で出荷の見通しが立っておりません
今回、南と北の両方の産地が被害を受けているので、
代替え産地がなく、当面の間、出荷は見込めません。
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■愛知県
いちじく
被害甚大。枝折れ、葉スレ、一部ほ場で冠水。
1週間〜10日程度は出荷物がほとんど回復しない状況。
収穫間近の2段分くらいはトロケ、皮剥け等の被害で廃棄になる見込み。
圃場の外周は被害大きいが、内側はそれほどでもなく、
上記の日数くらいで徐々に回復する見込み。
スナックエンドウ
定植後のパイプハウスで倒壊・ビニールの破れ等あり。初期生育の遅れや栽培面積の減少につながる恐れあり。
11月の出荷に影響が出てくる見込みです。
茄子・きゅうり
新城地区で防風ネット倒伏、支柱ごと倒れこみが起きている圃場も多く、
全体面積の3分の1倒伏。暴風により、落葉と傷果が発生。
切り戻し、傷果の摘果をJA指導員より指導。
回復までに一か月くらいかかる見込み。
キャベツ
一部セル苗が飛んで畑で歯抜けになっている。
塩害はこれからしかわからないが一部あり。
一部ほ場で冠水。今後病害の心配あり。
強風で外葉が飛び小玉になる可能性あり。
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■群馬県
台風が通過する時間は短かったものの瞬間的に強風が吹いたようで、
地域によってはビニールハウスが飛ばされたり、木が折れるなど被害が出ています。
レタス
強い雨と風で外葉が破れたり黒ずんだりしましたが、結球部にはあまり影響はなく直近の出荷量に影響が出るほどの被害はありませんでした。
現在生育中の株が風にあおられたり、雨に叩かれたりしているので
生育に影響が出そうなので、今後の経過について注意が必要です。
非結球レタス
雨により葉に穴があき、ボロボロになっている畑や、
雨にあたったところから葉のトロケが見られます。
キャベツ
直近の出荷物には台風の影響はほとんどありませんでした。
現在生育中の株が風にあおられたり、雨に叩かれたりしている為、
影響が出そう。今後の経過について注意が必要です。
10月中旬頃の出荷物に影響が出そうです。
ブロッコリー
直近のものは雨により花蕾腐敗病や、ベト病が広がっており、
歩留まりが半分以下の状況です。
今後は風で倒されたところが、蒸れて腐りが出る可能性があり、
また茎がL字型になるブロッコリーが多く出てくる予想です。
ほうれん草・小松菜
これまで播種したところが大雨で流されてしまいました。
10月中旬出荷予定のところがまき直しするため、スタートが遅れて
11月上旬になりそうです。
また傾斜の畑は上部から雨で流され埋まってしまっています。
台風の翌日から収穫しはじめていますが、裂けているものは除去して
詰めています。青果で出荷できないところは、加工用でどうにか出荷する予定です
大根
目の前では一気に水分を含んだため、割れが多く出ています。
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その他
きゅうり、茄子などの雨よけ栽培品は落実により出荷量が減少。
風によるスレ果が多発します。
ハウス栽培の物でも収穫作業ができずに一時的に出荷量が 減少しております。
地域によってはハウスの冠水がありますので
水菜、春菊、小ねぎ、ハーブなどの被害が発生しております。
また、台風後、急に朝晩が涼しくなっていおり、
高冷地では急な寒さで回復が遅れる作物も出る可能性がございます。
各産地ともに協力し、全力で商品の集荷、供給に努めてまいります。
一部商品では、品質劣化や、歩留りが悪くなったりする可能性がございます。
何卒ご理解をいただけますようよろしくお願い申し上げます。
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