2010年 8月 6日 (金)
野菜の今【じゃがいも・玉葱・人参:危機的予測】
by ちゃーりー
北海道 じゃがいもの収穫風景
じゃがいもの花
昨年水に浸かってしまった 玉葱畑 今年も厳しい状況
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各地、異常気象により
野菜の生育に深刻な影響が出ております。
今日は、土物野菜の産地状況をリポートします。
じゃがいも・玉葱・人参
これから収穫を迎える北海道が
日本一の出荷量を誇ります。
しかし今、北海道では
収穫前に畑の中で腐るという状況が発生。
そのため生育状況が非常に厳しく
小玉傾向で収量が少ない危機的予測となっています。
その原因は・・・やはりこの異常な気候。
北海道には、
本来「梅雨」はないといわれています。
しかし、今年は「梅雨が来た」というくらい
長雨が続きました。
本来、暖かく日照がある時期に長雨が降ったことにより
日照不足と気温が低く、野菜の生育がうまくいかない状況に陥りました。
小麦の生育にも影響を及ぼしており、
実が入っていないものが発生している状況です。
【じゃがいも】
お盆過ぎから収穫の始まる 早生品種
通常1つの苗からは、10〜15個実がつくはずだが、
今年は5個くらいしかついておらず、
しかも、ピンポン玉くらいの大きさで育っていない状態。
茎が育つ時期に長雨にさらされたため、
茎部分が軟弱で、雨風で倒れる危険性も高く、病気にもかかりやすい生育状態。
これからの天候次第で大きくなる可能性もあるが
うまく育ったとしても、例年並みの収量は厳しい。
⇒例年であれば、昨年収穫分を貯蔵したものがまだ残っているが、
今年は昨年不作のため、貯蔵分も出し尽くしてしまっている。
今年掘り取ったもののみの出荷となるため、
例年通りの収量でも、足りなくなってしまう非常に危険な状況
【玉葱】
地上部(茎・葉)ばかりが育ち、地下部の肥大が進んでいない。
M・Lサイズといった「小玉傾向」
長雨の影響で土の中で腐ってしまうものも出ている
兵庫県淡路島産の玉葱も生育が進まず、同じく小玉傾向で収量が少ない
⇒結果収穫量が減り、例年の収穫量は厳しい見込み。
【人参】
肥大が進まず、小さいSの割合が多く、それ以下のものもたくさん出ており
大きなL・2Lは非常に少ない状況。
長雨の影響で土の中で腐ってしまうものも出ており、
⇒結果収穫量が減り、例年の収穫量は厳しい見込み。
土物野菜、
今年も昨年と同等、もしかするとそれ以上に厳しくなる予測です。
そのため、価格は例年より高値推移が続く見込みとなっております。
産地状況を日々確認し、商品の安定確保に努めてまいりますが、
店舗様におかれましても産地状況のご理解をお願い致します。
今後も状況を適時ご報告してまいります。
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