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2013年 8月 1日 (木)

個性豊かなブルーベリーの品種♪【小尾農園】〜前編〜

by ジュニア野菜ソムリエERI



山梨県北杜市は、
「日本三大ブルーベリーの地」
の一つであることをご存知ですか?


北杜市にはブルーベリーの生産者さんが多く、
そのほとんどの方が
八ヶ岳南麓ブルーベリー組合
http://yatsuroku-bb.jp/
に所属しています。


組合長を務める
小尾農園の小尾能敏さん
は北杜市ブルーベリー栽培の先駆者であり、
日本ブルーベリー協会認定栽培士として
相談を受けたり、アドバイスをしたり、
新規就農の方に栽培の指導を行っています。


先日、久しぶりに小尾さんの農園を訪ねました。





ブルーレイやレイトブルー、ダロー、
スパータン、チャンドラ

などが収穫を迎えていました。

小尾さんのブルーベリーは、
品種を問わず、大粒で酸味が少なく、
糖度が高いのが特徴。






しかし、今年は5月の遅霜のせいで
花芽がやられてしまい、実が少なく、
北杜市のブルーベリーは
全体的に不作傾向だそうです。



さて、今回は小尾さんが挑戦している
新しい栽培方法について教えていただきました!



ハウスの中には、
鉢植えのブルーベリーがぎっしり…



ブルーベリー栽培には
ピートモスが良いとされてきましたが、
山の土を使っての栽培に取り組んでいます。

また、土地を持たない新規就農者が
土地を借りる時に苦労するのが、
木を植えてしまうことだそう。
地面に木を植えず、
鉢栽培なら土地を借りられる可能性が広がるのでは。
また、田んぼでも荒れ地でも
鉢栽培なら土地さえあればすぐに始められるからと、
小尾さんは試験的に鉢栽培に取り組んでいます。




小尾さんは現在47品種もの
ブルーベリーを育てています。
いろいろな品種を試作して、
この北杜市の気候に合うものを選び、
品種の特徴を掴んでいくそうです。

例えば…

「デューク」
早生品種。梨やメロンのような甘み。

「コビル」
ブルーレイをつくったコビル氏が名付けた。
甘み・酸味があり、ブルーレイに似ている。

「チャンドラ」
500円玉を越える大粒品種の代表格。
さっぱりとした甘み。
大粒なので食べ応えあり。

「トロ」
甘みがとても強い

「おおつぶぼし」
大粒で酸味が強め
日本で最初に作られた品種


「ケープフェアー」
早生品種
小粒だけど、甘みが強い品種

(※ 味の感想は私の個人的な意見です)

でも、上記の品種は、農家としては
あまりオススメしない品種だそう。


…なぜか?


それは、下の写真のように、
一度に色がつかないため、
何度も収穫しなければならないのです。



何度も同じ木を収穫しなければならないのは
手間がかかってしまい、農家としては非効率的。
観光農園なら喜ばれる品種ですが、
出荷をメインとしている農家さんには
オススメしていないそうです。


それでは、小尾さんは
どんな品種を勧めているのでしょうか…?







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