アグリフードEXPO2012
by ジュニア野菜ソムリエmiyo
東京ビックサイトで開催された
第7回アグリフードEXPO東京2012へ行って参りました。
8月2〜3日、2日間に渡って、800以上の日本全国の農業者が集結し、
国産にこだわった農産物や加工品を出展しており、
会場は大勢の人で賑わっていました。
穀類、野菜、果実、畜産と様々な農産物や加工品が地域毎に展示されていて、
特に多くの加工品が目を引きました。
ジュース、ジャム、お茶、ゼリー、お菓子、漬物、
パウダーやピューレ状に加工された野菜、冷凍食品、カット野菜等々、
工夫を凝らした珍しい加工品も沢山ありました。
野菜を練りこんだこんなキレイなソーセージ。
名前もユニークでベジタブル・クレヨン・ソーセージ。
紫のソーセージを試食させていただいたら、ほのかに紫芋の味がしました。
こちらはお豆腐かデザートのように見えますが、
山芋のとろろをパッケージにしたものです。
独り分で手軽に食べられて良いですね。
こちらは冷凍イチゴ。
試食させていただいたら、イチゴの甘さがそのまま感じられ、
半年〜1年はこの味を保てるとの事で、良いアイデアだなと思いました。
普通に家庭の冷蔵庫でもできるのか?質問したところ、
この甘さ、食感は、畑でギリギリまで完熟させたイチゴを、
-40度の冷凍庫で急冷させて、出来るとの事で、
市販のイチゴを普通の冷蔵庫で凍らせても、この味と食感は作れないそうです。
やはりプロの成せる技なんですね。
生鮮の野菜も展示されていました。
きれいなオーガニック野菜。
ポットファームというポットで栽培されているトマト。
こちらは岡山で栽培されている国産マッシュルーム。
実際に栽培されている棚ごと展示されていて、
その場で収穫させていただき、生のマッシュルームをいただきました!
サクサクとした触感で、塩コショウを付けて食べると更に美味しくなりました。
こちらではマッシュルームを使ったオリジナルレシピをたくさん紹介されていました。
こちらは長崎の鉢植えプリンセスマンゴー
鉢植えにして根域を狭め、水のコントロールをして、糖度をあげているとの事で、
試食させていただいたら、とーっても甘いマンゴーでした。
こちらは石川の加賀野菜
左から金時草、打木赤皮甘栗かぼちゃ、加賀太きゅうり、
ヘタ紫なす、加賀つる豆でした。
茹でた金時草を試食させていただきましたが、
モロヘイヤのような粘り気があってネバネバ美味しかったです。
夏バテ防止効果もあるそうです。
野菜の品種改良が進む中、加賀野菜のような古くからある原種に近い野菜は、
これからも大切に守っていきたいですね。
その他にも珍しいお野菜。
左上はスベリヒユという野草で、左下はツルムラサキ。
どちらも茹でると粘り気があって、
スベリヒユは山形では「ひょう」と呼ばれ干して保存食にされ、
解毒作用や利尿作用の効能があるそうです。
ツルムラサキも栄養豊富でカルシウムはほうれん草の4倍、
他にもビタミンCやカロテン、鉄も多く含んでいるそうです。
まだまだ国内にもこういったあまり知られていないけど、
栄養豊富なお野菜はたくさんあるんでしょうね。
右側はトマト生産量日本一の熊本県がブランド化した「とまもと」という、
宝石のような7色のミニトマト。
とてもキレイでした。
今回の展示会は、全て見きれないほど多くの展示で、
現在の日本の農業のトレンドを肌で感じる事ができ、とても良い勉強になりました。
全体的に加工品の展示が多く、農業の6次産業化(※)が進んでいるのを実感しました。
ジュニア野菜ソムリエの私としては、生鮮青果物の展示が少なかったのは残念で、
魅力的な生鮮青果物そのものの展示も、もっと見たいと感じました。
また、国産でも珍しいものや新しいもの、
これだけバラエティ豊かで、作り手が見え安心できる食材があるので、
これからもできるだけ輸入食材よりも国産食材を利用していきたいと思いました。
※第6次産業・・・農業や水産業などの第一次産業が食品加工(第二次産業)・流通販売(第三次産業)にも業務展開している経営形態