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2010年 3月 31日 (水)

野菜緊急事態

by ちゃーりー

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日照不足で
赤色になってきません・・・
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トマト圃場の状況
本来であれば、もっと赤く
色づくはずが・・・ 
小さいまま赤くなって成長が止まってしまうものも
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寒さの影響で、
なかなか巻かず、
玉になってこないレタス
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暴風の影響で、葉に穴があいたり、葉の間に砂がたくさん入ってしまっています
皆様TV・新聞等で御存じの通り、
先般からの不順な気候により、
各野菜産地が甚大な被害を受けております。

寒暖の差が激しすぎることにより
例年の出荷量に比べ、半分以下 
ひどいところでは、3分の1の産地も出ています。

曇天と低温による 生育不良、肥大不足。
暴風雨によって、葉物の擦れ・倒されたり・・・

時期外れの降雪、雹などにより
発芽後に被害を受け、
通常出荷時期にあるものがまだ出荷できない産地も
あります。

今年の桜の花は
花が咲いたところなのに、もう葉が出て来ていたり・・・と
おかしな状態が見られますが、
それは野菜も同じ・・・

≪弊社産地の状況≫
「トマト」
 特に曇天による日照不足の影響を受けています

    ・熊本・・・日照不足により、
          玉が大きくならずに
          赤くなってしまう。小玉傾向。
    ・千葉・群馬・・・色がつかず、大きくならずで 
             病気も出てきている状況。
             全体的な収量不足
    ・愛知・・・1月後半の天候により、
          3月〜の玉伸びが著しく悪くなる

「レタス」
 特に気温・日照不足の影響を受けています

    ・茨城・・・低温と高温の繰り返し
          季節外れの降雪、降霜による被害
          日照不足、低温による生育不良
          前年より2週間の遅れで、
          出荷量は半分という状況

この異常気象は
日本だけではなく、世界各地で起こっています。
特に日本への入荷量まで影響が出てきているものは
アメリカの「ブロッコリー」
メキシコやアメリカの「ハネデューメロン」
フィリピンの「パイン」

パインについては、
エルニーニョの影響から
高糖度パインで生食できる商品の出荷激減しており、
一部商品国内への出荷がストップしている状況です。

ハネジューメロンについても、
メキシコの2月後半の雨により、予想以上に果肉が水を吸ってしまい
それにより棚持ちが悪く、
船で日本に到着した時点で半分が腐ってしまっている状態です。
さらに流通中にくさりがすすんでいくため、
正品として入荷するのは非常に少ない量になってしまっています。


国内外ともに
この状況の回復見込みは未だたっておらず、
GW連休中にかけ、品薄状態、品質悪化、
不安定な価格が継続する事が予想されます。

弊社としましても
納品に際しまして最大限の努力を致しますが、事態を理解を頂き、
価格の上昇、歩留まりの低下、軽い痛みなどに関しましては、
皆様の寛大なご理解を賜りますよう、重ねてお願い申し上げます。  


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