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2011年 3月 18日 (金)

配送隊より【救援物資第一便(仙台・山形)報告】

by ちゃーりー

3月17日AM5時、
2トントラック満載の荷物と、多くの人の思いを載せ
東京流通センターを出発。

首都高から東北自動車道の入口の浦和ICへ。
浦和ICではすでに数台のパトカーが許可証検問を実施中。
通過すると3車線ある道路に車が1台も無い状況。


そのまましばらく走っていると、
周りにはパトカー、消防車、救急車、自衛隊の特殊車両など
物々しい車両が次々と。


宇都宮を超え、福島に入るあたりから
徐々に道路のひび割れが目立ち始める。
道路を良見ると、おそらく徹夜で突貫工事をしたであろう
色違いのアスファルトがあちらこちらに・・・。

道路のわきには『段差注意』の看板とカラーコーンが目立ち始める。

ひび割れのの大きさに気がつかずに走行してしまい
トラックが上下に跳ねてしまうことも。

しばらくして給油のためにSAに立ち寄ってみると
給油するためにスタンドに並ぶ車両の行列が。
全てが緊急車両(警察・消防・自衛隊)
ナンバープレートを見ると徳島・愛媛・香川・福岡・熊本などなど
全国の緊急車両が被災地の救援に向かっています。

AM11:00
およそ6時間かけて目的地の宮城県に到着。

最初の感想は
『どこが被災地何だろう?』

というのも仙台南ICを降りた周辺は
家屋の倒壊もなく、ニュースで報道されているような光景はいずこやら。

そこから目的地の協力会社へ向けて走っていると
徐々に町の異変に気付き始める。

自転車を買いに自転車屋に並ぶ行列
車が動かない今、自転車が唯一の乗り物です


閉店しているコンビニの前に集まる人

高速道路の高架下での工事

消えている信号

給油を待つ長蛇の列


その異変を感じながら協力会社へ到着。
その場で最初の震災被害を実感。

建物の外装が大きく破損。
停電中とのことで内部も暗く、天井も一部崩壊していました。

話を聞いていくと、現地の状況が明らかに。
電気・水・ガスが全て機能しておらず
ガソリンも無いため物資調達もままならない状態。


正面入口のガラスが割れ
  
柱が崩れ、側面が大きくゆがむ  

側壁の剥がれ・窓サッシのゆがみ・コンクリート柱の崩れ


さっそく救援物資を受け渡し。
到着時に停電でしたが、搬入中に電力が回復しました。

最後に
協力会社の専務より

『本当に助かりました。
明日が見えない状況の中、皆さんの救援で救われました』


とのお言葉を頂きました。



その後各社員の親類の安否確認のため二手に。
橋本・鈴木組は沿岸にほど近い地区へ。


街中を通っていると、道路に土が多くなってきました。
そのまま交差点を曲がると、
先ほどまでの街中とは全く別の世界が目の前に広がります。

先ほどまでの状況とは全く違い、被害が激しい地区です。
信号も全て停止、道路は泥が溢れ、街路樹も倒れ、
脇道は通行できない状態です。





『自分達があきらめる理由はどこにもない・・・。』


そう思い、離れた地で震災の大きさを実感できなかった自分を恥じました。


現地に到着後、いろいろな人と話をしましたが
一通り安全確認の出来た皆さんがそろって言うことは
やはり物資の不足。

油・水・電気・食料

普段身の回りにあって当然のものが無いというのが
ここまで混乱を招くものなのかと感じました。


今何が一番欲しいかと聞けば
みなさんが【ガソリン・軽油】との答え。

その理由は地方ならではで、地方は車が生活の一部です。
通勤や買物などすべておいて必要なツールなのです。
それが使用不可となれば、
買物行くにも十キロ先まで自転車で行くことになっています。

物資は街中に少しずつ揃いはじめましたが
移動手段が無いため、結果として物資が手元に無い。


ガソリンは市内のスタンドに各50〜100台が長蛇の列をつくっていますが
入荷は1日1回あるかどうかの不定期、
しかも2000円分のみの条件付きとのこと。
極寒の中でエンジンをかけない車に1日中待機してると・・・。
冬の東北地方には厳しい状況です。


このような状況下で出来ることは何か。

スポット的に支援物資の運搬はもちろんですが
会社や自分が必要とされる事を達成する努力をすることが大事だと
思いました。

もちろん会社が損失を出し続けることではなく
人的努力で賄える最大限の対応を行うこと。

東西関係なく、必要な人員、物資の調達・供給。
人がいなければ2人分働く、体力がないなら頭を使う。
節電なども含め個人が出来ることをやり続けることも当然。

直接被災地を救うなんてことは個人では難しいので
震災に関係して困っているお客様へ、救援・供給・配送など
まつのを必要としている方のお役にたつこと

が自分達が出来ることなのかと思います。

『自分達があきらめる理由はどこにもない』




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