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2011年 10月 27日 (木)

第15回 旬の食材提案会レポート

by ジュニア野菜ソムリエMichiko

去る10月25日、東京青果株式会社様主催の第15回「旬の食材提案会」に出席致しました。

第一部は、中央大学の木立真直教授による講演会です。


演題は『食の価値創造』ーデフレ下での食関連事業者の課題―ということで、難しく奥の深いテーマですが...

1990年以降に日本が陥ったデフレが、国内市場環境の最大の困難であり世界的にも稀な傾向であること、日本は高賃金、高物価の国ではなく、日本でビジネスするのは大変だということ等、普段よく耳にするデフレについて理解が深まりました。

また、低価格で供給し販路拡大を図ることは、短期的には有効であっても、長期的にはマーケットの拡大にはつながらず、見せかけの企業成長に過ぎないということ。

では、今後、このデフレ経済の下で食関連事業者が取るべき道は何か?
食の価値創造ではないか、つまり、消費者ニーズに適合する商品やサービスを提供すること。そして、そのためには、事業目標を明確にして手段を構想していく力が問われること等、なるほどと思う貴重なお話を伺うことができました。


第二部は、展示品見学と試食会です。

会場は、ブランド化された野菜や果物の提案、新たな販路の提案、サラダメニューの提案などのコーナーに分かれており、説明を受けたり、試食をしたり、楽しい時間となりました。


大好きなさつまいものコーナーでは、ベニアズマ、なると金時、べにはるか、安納芋、五郎島金時を食べ比べ。さつまいもは、品種によって、ねっとりしたもの、ほくほくした食感のものなど、それぞれの特性が強い野菜の一つですね。どれもオイシイ♪


香辛野菜やつま物類も食用の薔薇や菊などと一緒に彩りよくディスプレイされていました。視覚や嗅覚は美味しさに大きな影響を与える感覚です!
料理や食卓にかかせない野菜達ですね。


今回初めて見て強烈だったのが、通常のマッシュルームの10倍の大きさがあるというジャンボマッシュルーム!ポットベラよりも大きいビックリサイズでした。


ブランド化された果実コーナーでは、青森からやってきたりんご達や、一本の木から一個のメロンしか収穫しない静岡のクラウンメロンを試食。甘い香りが広がっていました。



サラダメニュー提案コーナーでは、赤、黄、緑、白、黒の五色の彩りで分類された野菜達の栄養素などもまとめてあり大変勉強になりました。
数種類の中からドレッシングを選び試食をしましたが、サラダは、やはりドレッシングがポイントですね!


そして、新たな販売提案のコーナーでは、スムージーを試飲しました。
日本人の野菜摂取量を増やす目的と、減り続ける日本の野菜消費量を食い止めるために、ジュースやスムージーはこれからも増えるのではないかと思います。


会場内に並ぶ野菜や果物を見ていると、育てた農家の方、運んだ物流関係者の方、販売する業者の方など様々な人の手を経てやっとここまで来たのだなぁ、とつくづく思いました。

そして、会場を出たところで、大田市場の屋根の上に輝くカブを発見!

今日もここに魅力あふれる旬の野菜や果物たちが集っているのですね。

私達野菜ソムリエの役割りは、野菜や果物の魅力を伝えていくことであり、その魅力を最大限に引き出して、手に取りたい、食べてみたいと誰もが思う商品提案をしていくこと。そのためにも、日々楽しみながら勉強です!
そんな思いを新たにした、今回の旬の食材提案会でした。


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