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2012年 6月 4日 (月)

千切りキャベツを開封すると異臭がする

by 品質管理課

千切りキャベツを開封したところ異臭がする

というお問い合わせをいただきました。

カット工場にて製造に立ち合い、
自社センター入荷まで確認したところ、
工場出荷時の商品温度が15℃以上と高いことがわかりました。


温度と時間は品質に対して大きな影響を与えます。
早速、製造工場と話をし、
製造工程の変更を含め下記改善対策を実施致しました。

【改善対策1】商品温度を10℃以下に下げる
(1)カット後の冷却水に氷を追加し冷やし込む
(2)脱水後、速やかに袋詰め
(3)パック後出荷まで5℃帯冷蔵庫で保管し、冷やし込みを行う
(4)製品保管冷蔵庫を開閉が頻繁に行われない冷蔵庫へ変更し保管

【改善対策2】包装時の脱気度合を調整
脱気の強さによりにおいの発生が異なる可能性があるため、
強度別サンプルをいくつか作成しにおい確認後、脱気度合の調整を行う

【改善対策3】弊社センターでの検体開封確認
(1)開封しにおいの確認
(2)実際に食べて食味の確認


また毎年4〜6月は、

キャベツのにおいについてお問い合わせが多い時期になっています。
この時期はちょうど
「寒玉種」から「中早生種・中性種」への切り替え時期となり、
それぞれの特性によりキャベツ独特のにおいが目立ちやすくなる傾向があります。

・「寒玉」・・・貯蔵期間が長いため熟成したキャベツのにおいが発生
・「中早生種・中性種」・・・呼吸量が多いためキャベツ独特のにおいが強い

においの感じ方は人それぞれではありますが
温度が高くなると発生しやすい傾向があります。



これから気温が上がってくる時期となります。
今後も現地現物確認を引き続き行い、品質の安定に努めてまいります。


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