レタス勉強会
by ジュニア野菜ソムリエmiyo
株式会社まつの本社で行われた、ベジフルサポーター勉強会に参加しました。
今回のテーマは
『レタス』
サラダには無くてはならない野菜ですね☆
レタスにも色んな種類があります。
左からグリーンレタス、ロメインレタス、フリルレタス、右上(普通の)レタス
こちらはピンクロースター
まつの菅平・川上農場長 アグリ事業部部長佐藤様にレタスのお話を伺いました。
レタスの生産地は、
12〜4月 九州、沖縄、四国、静岡
5月〜 茨城
6月〜 群馬
6月中旬〜 長野
9月〜 北海道
10月〜 長野
のように、時期によって日本を縦断して、
通常、播種から収穫まで100〜120日、夏場は60日で収穫されます。
天候の影響を受けやすく、温暖化で産地が変わって来ていたり、集中豪雨等の雨天が続くと葉がとろけてしまい、とても大きな被害を受けるそうです。
収穫できても、雨が多くなると土中の硝酸態窒素を吸いすぎて苦味が強くなる事もあるそうです。売られているレタスも、雨が続いた地方のレタスは苦味が強くなっているかも知れないですね。
まつのでは、供給を安定させる為に、異なる気候である浅間山を挟んだ日本海側(菅平)と太平洋側(川上)の二箇所に農場を持ち、リスクヘッジしているそうです。
また出荷の際は、鮮度を保つ為に真空予冷というシステムを使い、レタスを芯までしっかり急冷してから出荷されているそうです。
美味しいレタスの選び方も教えていただきました。
後ろから見た時にレタスの軸がタコ足のようにうねっている、タコ足球のレタスは、肥料が多く消化不良になった為に発生し、味も良くないそうです。
またとう立ちしていたり、葉が硬く締まって重たいものも苦味が多くなります。
芯の丸い部分が500円玉くらいの大きさで、フワッと軽いものを選びましょう!
調理方法についてですが、
レタスはキク科の植物で、包丁などの刃物でカットすると、タンポポと同じように白い液体が出てきますよね。この液体が金属や紫外線に反応して、赤く褐変してしまいます。
なのでレタスは包丁でカットするより、
手でちぎって調理した方が赤くなりにくく、ドレッシングとも絡みやすく美味しく食べられますよ。
上手なレタスのちぎり方(丸ごと使う場合)も教えていただきました。
新鮮で状態の良いレタスであれば、
芯の部分を中心に向けて強く押さえるとズボっと中に入って、
このように綺麗に芯が取れます。
後は芯を取った葉を食べやすい大きさにちぎるだけ。
こんなに簡単にバラバラにできるんですね。
農薬を散布する時に、展着剤という農薬を野菜に付着させる為の糊のようなものが使用されていて、外葉に付着しているので、外葉は食べない方が良いそうです。
その他、
珍しい葉物野菜も紹介いただきました☆
こちらはエンダイブ
実際にこのような形で育ち、レタスに比べて苦味があるそうです。
こちらは左上から、フレンチソレル、エルバステラ、マスタードグリーン、スープセロリ、レッドチコリ、レッドアジアンマスタード、エンダイブゴールデン
海外から輸入された種で栽培されていて、
苦味や辛味が強い野菜なので、虫が付きにくく、農薬なしでも栽培できるそうです。
トマト等のお野菜も添えてサラダを作っていただきました♪
新鮮なお野菜は見た目も綺麗ですね☆
レタスや個性豊かな葉物野菜を、ひとつひとつ味を楽しみながら食べました。
特に印象に残っているのは、このフレンチソレルです。
強い酸味があって、幼少時代に草原で食べた草の味を思い出しました。
調べてみたら、日本でも田んぼのあぜ道等に自生しているとの事で、おそらく私が幼少時代に食べたものも、フレンチソルの仲間だと思います。
この酸味を生かして、サラダに入れたら、レモンの代わりになって良さそうでした。
こんなサラダを食べたのは初めてでしたが、
一度に沢山の種類の野菜を味わう事ができ、楽しいサラダでした♪
これまではレタスを買う時に、重さしか見ていなかったですが、
今後は少しまた違った目で見る事ができそうです。
まつのの皆様、貴重なお話をありがとうございました。