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2012年 11月 30日 (金)

〜 Buon giorno! Italia 〜【試験圃場と本場の味】

by トマトラヴ

トキタセメンティイタリア

トキタ種苗さんが、2008年に
イタリア野菜を日本の食卓に定着させる
グストイタリア」の事業を進めるために設立。

日本の環境で栽培しやすいように品種改良をして日本で販売をしています。
今回は、その試験圃場に伺ってまいりました。


建物は昔の民家をリフォーム中、出来上がりは来年の見込みです。

当日はあいにくの雨
ビニール製の簡易長靴を装着していざ、畑へ。



イタリアは粘土質が多い土質
畑に行くまでの道のりも、雨をたっぷり含み、
まるで泥んこプールの状態
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足元を取られて危険でした...。


ハウスでは人参などが、露地では、カリフラワー?などが育苗されています。

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それぞれまだ番号で呼ばれている開発中の野菜たちです。

試験圃場なので、詳しい情報はお教えできませんが、本格始動は来年とのこと。

ここから日本や世界に向けて新しい野菜が開発されていきます



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次は、本場イタリアのルッコラセルバチコを見に、
現地の農家さんのお宅へ伺いました。

セルバチコ農家のマウロさん


2月〜6月を除く期間、ルッコラセルバチコを生産、販売しています。
マウロさんの育てるセルバチコ
味が濃く品質も良いので出荷をしても
相場に左右されず安定した価格で購入してくださる
多くのお客様がついいるのだそうです。

夏の時期、イタリアには長期休暇のバカンスがあります。
マウロさんの住む地域の近くには、地元では有名なリゾート地があり、
ここにバカンスでやってくる観光客向けにレストランからの注文が殺到するため、
夏の時期は通常の2〜3倍の生産を行うのだそうです。

セルバチコがこれ。

とっても細かく、くしゃみをしたら飛んでしまいそうです。

この種を専用のポットに入れて育苗し、ハウスに定植していきます。

ハウスではこんな感じで育っています。

流通は木箱
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水にくぐらせ、湿気を持たせた箱に詰めて出荷をします。
価格は日本の2/3〜1/2程度の価格。(安い!)

生育が早く回転が良いので、コストを削減するには人件費の削減が重要です。
作業効率をいかに良くして栽培、収穫、歩留りよく出荷するかがポイント
流通の状況や、日本との規格の違い、収穫方法の違いなどもあり、
コストダウンができることがわかりました。

ただ、規格に厳しい日本のお客様向けには、同じやり方で出荷をした場合、
クレームが来てしまうかもしれません...。

マウロさんの育てるセルバチコは、さすがルッコラの野生種というだけあって
独特の辛味、味の濃さ、野性味あふれてパンチがあります。

イタリアで修業をされたシェフが日本に戻ってきて
日本のルッコラやセルバチコでは物足りない。
と言われる意味がよくわかりました。


こんな味のセルバチコを日本で育てられたら、日本のイタリアレストランが、
もっともっと本場に近づくでしょう..。
トキタ種苗さんもこの味を日本で作れるように種を開発しているのですね。

野菜の奥の深さを改めて実感しました。



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